メガネくんのブログ

何となく日々思ったことを書いていくブログです。教育や本の感想なんかも書いてます。表紙の画像は大体ネタです。

教育

相手の気持ちを考えなさいという意外と無理難題

子ども同士のトラブルのとき、よく「相手の気持ちを考えなさい」という言葉をよく聞く。 でもよくよく考えてみて、僕たちは自分でない他者の気持ちをどこまで理解することができるのだろうか。 ある本を読んでいて「相手の気持ちを考えるってやっぱり難しい…

僕たちは本当にルールを守るだけの子を育てたいのか

前の話の続き。 ツーブロックはなぜダメなのか - メガネくんのブログ ツーブロックでも茶髪でも金髪でもそうなのだけれど、大人や学校はなぜいろんなことを禁止したり、ルールを守ることを強要するのだろうか。 それはルールを守る人になってほしいという思…

ツーブロックはなぜダメなのか

僕が働き始めた10年ほど前は校則で髪型のツーブロックが禁止という学校が多かった。今では一定の市民権を得ているツーブロック。当時は不良の髪型というイメージがあり、ツーブロックを認めると、それがそのまま飲酒や喫煙、万引きなどにつながってしまうと…

矛盾するこころ『「こころ」の本質とは何か』

本の感想。 ランキング参加中読書 『「こころ」の本質とは何か』という本を読んで思ったこと。 「こころ」の本質とは何か (ちくま新書) 作者:滝川一廣 発売日: 2004/07/06 メディア: 新書 この本は統合失調症、精神遅滞、自閉症、不登校というそれぞれの面か…

ルールを守り続けるために 制約と誓約

学校という閉じられた場にいるとルールについていろいろ考える場面がある。 例えば見出しなみ。 髪を染めたりピアスをしたり。 ①学校のルールとして決められていることを守らないといけないという意見がある。ルールを守れる力は大事だ。 ②卒業後の進路先、…

勝利への執念

最近ウチの娘の話。 ちょっと前まで4歳前だった娘が神経衰弱にハマっている。 ちょっと神経衰弱で負けがこんできた娘が並べる前に数字を確認しながら並べていて、叱るよりも前に坊や哲の印南さんを思い出して、注意する妻の横で、「ヒロポンもなしにトラン…

ソノカラカイノハイケイニハ

Twitterで「特別支援学級の子に強く当たる、時にはいじめてしまう通常学級の子。この子こそ助けてあげたい。」という言葉を見つけて思った話。 ダメなことはダメなんだけれども、その背景に何があるのかな?を考えないと解決には至らない(解決できるとは限…

子どもにつけさせたい力 教わるのか学ぶのか

僕は盲学校で働いている。 目の見えない子や見えにくい子がいる学校だ。 見えないということのがどういうことか、実感するのはなかなか難しい。 多くの人が想像するのは、今、見えている自分が突然見えなくなった姿であって、ずっと見えない・見えにくいまま…

コントロール感あるいは褒めすぎることの弊害

コントロール感についての話。 コントロール感、自己選択自己決定の話や親の指示や褒められることだけがモチベーションの子が失敗を親や教員を含めて周りのせいにするようになる実体験も含めてのはわかる気がします。— メガネくん@盲学校からの発信 (@tattum…

撒いた種が芽吹き咲き誇るところを見ることができるという奇跡

先日、自分が担任をした子たちの弁論を見学できる機会をいただけた。 去年担任した子たち、一昨年担任した子たち。 自分が関わった子たちが成長していく姿を見ることができるのは、幼稚部から高等部まである盲学校や支援学校などの大きな魅力だと思う。 もと…

自由と規律、あるいは制限

自由とはなんだろうかという考察。 自由だからなんでもできるのだろうか。 何をやっても自由という言葉は僕に北斗の拳の世紀末の世界を連想させる。 「ヒャッハー汚物は消毒だー!」 「生きていられるだけありがたいと思えムシケラども!!」 「ヒャッホー!…

子どもは親の言うことは聞かないが、親の行動は真似る

子どもに「〇〇しなさい!」と言ってもなかなかしてくれないですよね。 特に「時間がないから早く〇〇して!」なんてときに限ってうちの子はのんびりしていたり、服を着替える前に他のことをはじめたり… それはもちろん、子どもにはこちらの立場や考え、〇〇…

自分の思う自分像と他人の思う自分像

道徳での取組みから考えたこと。 自分とはなんぞやという話。 真面目である、慎重である、積極的である、気がつく、楽しい、明るい、リーダー的であるなどのいくつかの項目で、当てはまる、どちらともいえない、当てはまらないの3択で、①自分について、②友だ…

子どものために手を出さずに我慢して見守ること

盲学校の先輩方との話から。 僕たち教員が子どものために出来ることってなんだろう。何でもやってあげることが、本当にその子のためになるのか。もちろん付き合いが長くなり、関係ができてこちらにある程度のスキルがあれば何をして欲しいかは雰囲気でわかる…

子どものことをどれだけ知っているのか

学校で関わる子ではなく、うちの家の子の話。 先日、保育園で3歳の娘の懇談をしてきた。 (娘の懇談なので早退しますと言うと驚かれたので、保育園での懇談って珍しいのかな) 仕事で子どもたちと関わるときと同じように、家庭で娘と関わらないようにしてい…

間違っても失敗しても大丈夫と思えるために必要なこと

母さん知っている? 訓戒も有り難いけど たったひと言 親に「大丈夫だ」と 言ってもらえたら それだけで僕等は 選んだ生き方に 胸を張る事が できるように なるんだよ… (マイガール) マイガール 1 作者:佐原ミズ 出版社/メーカー: コアミックス 発売日: 20…

技術と環境だけでなく間を繋ぐ人の在り方

研修や本で子どものための環境設定の話や指導の際の技術・テクニックの話ってたくさん出てくると思うんです。 でも人としてのあり方の話って当たり前すぎて、みんな見逃してだけど、実は一番大切なんじゃないかという話。 最近立て続けに読んだ2冊がそのこと…

集団づくりの中核となるミドルリーダー

仕事は一人ではできない。 だからみんなでチームとして動いていく集団づくりが必要。 チームビルディング。 ある目的のために仲間が思いを一つにして、ゴールへ向かって進む組織づくり。 そのために大切なのが 目標の共有化 合意の形成 コミュニケーションの…

他所の職場で頑張っている人がいるという励み

今日は研修会。ミドルリーダー育成のためのもの。集団づくりについて。 ミドルリーダーってなんぞやとか、ミドルリーダーとかいう体のいい言葉で年配がやるへべき仕事を押し付けるなよとか、そんなんこっちだけに言われても無理やしとかは置いておいて。 同…

なんのために宿題するのか

なんのために宿題を出すのかという問いについての話。 宿題というか、与えられた課題をこなすのではなく、自分で目標を設定してその達成のために必要な自己研鑽を積んでいく習慣が小学生のうちから積み重なって自分で考える子が増えたら、授業も大学も仕事も…

君の授業は塾の授業だねと言われる。

本の話。 ランキング参加中読書 「残念な教員(林純次)」を読んで思い出した過去の教育実習時代について 残念な教員 学校教育の失敗学 (光文社新書) 作者:林 純次 出版社/メーカー: 光文社 発売日: 2015/02/17 メディア: 新書 自分は大学時代に大学進学塾講師の…

「あなたたちはどちらのベテランになりますか?」

まるで鉄の斧を投げ込まれて出てきた泉の精霊のような台詞。 もう10年近く前になる。 なんでか合格かいまいちわからない教員採用試験を経て(ペーパーテストはわりかしできていましたが、面接ではいけた感じがなかったのです)、4月に受けたはじめての初任研…

小学生から有給休暇を取得する

Twitterで小学生から有給休暇的なものがあって自由に休めたらいいのにというのを見つけて考えたこと。 そうだよなぁ。 無理して短パンで鼻水ずるずるで毎日登校して皆勤賞を目指すのがいいのかどうなのか。 どーでもいいけど、冬に短パンな小学生すごい。毎…

魅せるためではない日常の中そのままの劇

今日は認定こども園に通う3歳の娘と1歳の息子の生活発表会だった。 以前のブログ、うちの娘のこども園の話「地味だけどすごい」 - メガネくんのブログでも紹介したことがあるのだが、うちの園の発表会は地味だ。 劇の衣装もないし、息子は乳児0歳児クラスと…

娘の将来に想いを馳せる

職場の忘年会での話。 先輩方から娘さんの話を聞く。 娘が出産したとか、 娘が結婚したとか、 娘がなかなか結婚しないとか、 娘が留学するとか、 娘が高校へ進学したとか、 娘の服装が大人っぽすぎるしネイルとかはじめだしたとか、 いろいろと聞いて娘の将…

苦あれば楽あり

先輩の話から。 じーんせいぃらくありゃぁくーもあるさぁぁぁ♪ そうご存知水戸黄門のテーマ曲『あゝ人生に涙あり』のフレーズです。 でも先輩が言うには、 「人生楽ありゃ苦もあるさ」ではなく、 「苦あれば楽あり」なんだとか。 人生山あり谷ありみたいに、…

「耳の大きなキリン」自分を動物に例えてみる

「あなたを動物で例えてみてください」 就活中のある会社の面接でそう言われて、ただ動物の名前を言うよりもアピールした方がいいよなぁと思って出た答えが、「耳の大きなキリン」だった。 キリンが好きなのもあるけれど(首が長いのもだけれど、あのつぶら…

できる・できないと好き・嫌いの話

今の世の中は評価や格付けが大好きで、教員の世界でも御多分に漏れず、人事評価制度がある。 僕の勤務する自治体では、自分の目標と評価を診断し、その結果をボーナスに反映する制度がある。 この評価というのは曲者で、数値やランクが出てくるとあたかもそ…

母の叱り方、僕の叱り方、娘の叱り方「親の影響は思いもよらず大きい」

叱り方に着いての話。 子は親に影響されて育つ。僕の叱り方は、母親の追い込んで逃げ道を1つずつ潰していくような叱り方だった。嫌で仕方なかったはずなのに。それに気付いてからは叱り方を変えた、というか叱らなくなった。うちの3歳の娘の怒り方はうちの妻…

ストレスチェックからの産業医面談「その医師は『大変ですね』と繰り返すだけだった」

職場では教務主任の先輩が「ストレスチェックの結果が過去最低や!」と言われるので結果報告書を見せあってみると自分の方が高かったという残念な結果を受けて考えたことについての話。 心身のストレス反応が92.0(学校平均は57.0で、77以上が良くない、最大…