母さん知っている?
訓戒も有り難いけど
たったひと言
親に「大丈夫だ」と
言ってもらえたら
それだけで僕等は
選んだ生き方に
胸を張る事が
できるように
なるんだよ…
(マイガール)
「人的環境のユニバーサルデザイン(阿部利彦/赤坂真二)」を読んでから人のユニバーサルデザインについて考えている。
「失敗から学ぶ」
「失敗を恐れずに」
「失敗できるのは学校にいてる間だけだから」
こんなことを子どもに伝えることも少なくないかもしれない。
でも、言葉でそう言いつつ『本当に失敗することを受け入れる土壌』ができているだろうか。
口では「失敗してもいいよ」というけれど、失敗を責められる体験を重ねてきた僕たちの呪縛はなかなか厳しい。
失敗を責める空気や失敗させまいとする思いはなかなか消せない。
でも僕たちが子どもと信頼できる間柄になって、「大丈夫だと」一言伝えられるなら、子どもの感じている不安や恐れはかなり軽減できるんじゃないか。
教員からだけでなく、その失敗しても大丈夫という雰囲気は子どもたちの間にもなければならない。
子どもたちがそうなるためには、教員が見本を見せないといけない。
また教員や大人が、失敗から学ぶ姿勢を示すことができるかどうか。
モデルを示す。
どうも教員とは子どもに言葉がけなどで指導する中で、子どもを変えていこうとしてしまうようだ。
でも「○○しなさい」で子どもたちは動くだろうか。
動くかもしれない、でもそれは子どもたちが納得して行動を変えているのだろうか。
そうではないケースが多いのではないかと思う。
そうではなくて、子どもたちが「これいいな」「やってみよう」というモデルを教員側が示すことができれば、子どもたちの納得にもっと繋がる。
山本五十六の言葉ではないが、言う前に、こちらがやってモデルを示して見せること。
そのために教員自身が間違いや失敗を大丈夫と言われる(もちろん程度はあるが)、そしてその間違いや失敗を次に活かすモデルを示せるかどうかにかかっているんじゃないかな。