お家の話。
春休み中の教員は意外と忙しい。
新年度に向けた会議の準備。
そして4月から始まる会議。会議。会議の嵐。
昨年度からの引き継ぎ分も含めて4種類くらいの会議資料を準備する。
そして隙間を縫うように放たれる質問の数々。
「いや、自分は家電量販店のスタッフじゃないんですけどね」と言いたくなる質問にも対応する。
正直、自分が何をしているのかわからなくなるようや慌ただしさ(それに拍車をかける娘のお弁当づくり)。
それらの合間に学級開きの準備を進める。
一応前年度の教室使用者が掃除してくれているが、掃除の質というかどこまでしたかは個人個人によって異なる。当然のことだけれど。
でも、大人だから少々の汚れがあっても胸の内に秘めて何も言わず、自分で掃除する。当然のことだけれど。
僕の働くのは支援学校なので、清潔や整理整頓はもちろん、どこに何をおけばいいのかが一目でわかるようなシステムが望ましい。専門用語で構造化というのだけれども、机椅子の番号や位置(床には目印)はもちろん、連絡帳などを提出する位置、カードなどがバラバラにならないよう(ビニール袋ではなく)ジップロックや連絡帳ケースに入れる、ロッカー内の物の置き場所を決める(必要なら子には見本の写真を添える)、個人のものや場所がわかるようその子ごとに選んだ色丸シールを貼るなどなど教室整備を進めていく。
僕個人のこだわりもあるので、相担任の先生方に断った上で、マグネットなども統一感のあるものに揃える(種類がバラバラの学校のものは僕の個人ロッカーの奥に1年間眠らせる)。
そんなことをしているの不定期に訪れる自分の中のお掃除スイッチがオンになる。
僕は毎日定期的に決められた掃除をするのが嫌いだ。
別に掃除が嫌いなわけではないし、周りからは綺麗好きのように思われている。
ただスイッチが入らないとやる気がででこないのだ。
そして一度スイッチが入り、お掃除モードになると、それまでは見て見ぬふりをしていた棚や時計などの上のホコリ、排水溝のヌメリ、ごちゃ混ぜにものが入っている引き出しの中などが急に気になって仕方なくなる。
昨日もお風呂掃除のときにヌメリが気になってしまい浴槽横を取り外して掃除してしまった。
ハンディモップ片手に高所や奥のホコリを駆逐し、庭の雑草も抜いてしまう。
教材づくりとか、授業準備とか、ランニングとか、溜まってきた本を読むとか、いろいろあるんだけれどね。
もしかしたら試験前の急に部屋を片付けたくなるアレに近いのかもしれない。
そんな訳で、新学期の余波から我が家はかなり掃除が行き届いている。