メガネくんのブログ

何となく日々思ったことを書いていくブログです。教育や本の感想なんかも書いてます。表紙の画像は大体ネタです。

子どもは親の言うことは聞かないが、親の行動は真似る

f:id:megane_kun_ha107:20200213083948p:image

子どもに「〇〇しなさい!」と言ってもなかなかしてくれないですよね。

特に「時間がないから早く〇〇して!」なんてときに限ってうちの子はのんびりしていたり、服を着替える前に他のことをはじめたり…

それはもちろん、子どもにはこちらの立場や考え、〇〇〇〇しないといけない理由がわからない(特に時間の概念とか難しですし)などが理由になるかと思います。

そんなとき、叱ったり脅したり叩いたりすれば子どもは動くかもしれませんが、根本的な解決にはなりません。

「罰があるから〇〇する」ということがその子にインプットされるだけで、それは裏返すと罰がなければ〇〇しなくてもいい子や人を動かすためには叱ったり脅したり叩いたりしてもいいと考える子ができてしまうかもしれない。

それに相手が子どもであれ、大人であれ、相手を無理矢理動かすというのはかなりのエネルギーが必要になる。

 

じゃあどうすればいいのか。

対話したり、具体的な方法を示すなど相手に考え方を変えてもらうよう罰とは別の手段で働きかける方法もある。

でももっと早いのは親である自分が手本になって行動を示すことじゃないのかな。

子どもというものは不思議なもので、同じ双子でも性格が異なる。それはそれぞれの遺伝子と脳の反応で生き残るため(母親など周りの人に構ってもらい生存していくため)に、それぞれが策略を練って行動していき、その積み重ねが性格や個性となるらしい。

そしてその際に参考にされるのが周りの大人の行動だ。それは褒められたり、叱られたりと言った自分への反応だけでなく、自分が行動する際のモデルとして周囲の大人を活用するということでもあるだろう。

特に小さい子どものうちは関わる大人やコミュニティの数が少ないので、親の行動は子どものモデルの大部分を占める。

 

学校という場で働いているので、保護者の方から「もうちょっと言葉遣いをなんとかしてほしい…」などという相談を受けるのだが、子どもが使う言葉は周りの誰かをモデルにして獲得したものであり、それは家庭での親の言葉遣いの影響が大きい可能性が高い。

実際に大人になってから気づいたけれど、僕自身が他者を叱るときのやり方は、僕の母親そっくりだ。

あの逃げ道を塞ぐように相手を責め立てていくやり方をあんなにも嫌っていたというのに…。

 

話は我が子のことになるのだけれど、少し前から保育園の娘のクラスの女子グループで、「〇〇ちゃんきらーい」「〇〇先生きらーい」というのが流行っているそう。

これも周りの友だちをある意味ではモデルにしているんだろう。

最初は妻と一緒に「嫌いって言うのやめて」「嫌いって言われたら〇〇ちゃんも嫌でしょ」「〇〇ちゃんに嫌いって言われたら悲しいなぁ」「嫌いって言う〇〇ちゃん嫌い!」なんて伝えたががなかなか効果はなかった。

そこで「パパは〇〇ちゃん好きやでー」と返すようになったら、ちょっとずつ家での「きらーい」が減っていった。

先日の懇談で担任の先生と話していると、「園では〇〇ちゃん、他の友だちが『きらーい』と言っていると、『きらーいって言ったらダメ、〇〇ちゃんすきーっていうねんで』って伝えてくれてるんですよ」と聞き嬉しくなった。

家ではまだまだ「きらーい」があるけれど(それはかまって欲しい気持ちの裏返しでもあるのだけれど)、保育園で僕の行動をモデルにして真似てくれているんだなぁとじーんと嬉しい気持ちでいっぱいになった。

 

叱るより前に親の立場で手本を示す。

当たり前だけれど大事なことですね。

僕も時間ギリギリになって焦るより、早めに段取りして準備を終えておくクセをつけないと!(いや、難しいからそれは妻に任せるかな笑)