メガネくんのブログ

何となく日々思ったことを書いていくブログです。教育や本の感想なんかも書いてます。表紙の画像は大体ネタです。

教育

生徒会…書記で立候補してくれないか?と言われた自分を思い出す

選挙の話。 ランキング参加中教育 先日、勤務先の学校で生徒会選挙があった。 当たり前だが、それぞれの職で選ばれる人数は決まっている。 当選し、選ばれる子がいる一方で、落選し、選ばれない子がいる。 落選した子は「落ちてもいいんで、自分の経験にした…

子どもたちとわくわくを共有する至福の時間

本の感想。 ランキング参加中読書 「あそびのじかん(しみずみえ)」という本を読んだ。 あそびのじかん ― こどもの世界が広がる遊びとおとなの関わり方 作者:しみずみえ 英治出版 Amazon そっか、そうだよな。 変に小難しく考えていたものが一気にほぐれた…

レンガを積むだけではモチベーションは上がらないし、崇高な理念だけではなにも前に進まない

レンガ積みの話。 世界中をまわっている旅人が、ある町外れの一本道を歩いていると、一人の男が道の脇で難しい顔をしてレンガを積んでいた。旅人はその男のそばに立ち止まって、 「ここでいったい何をしているのですか?」 と尋ねた。 「何って、見ればわか…

可愛い子には旅をさせよ、いや旅だけじゃなくいろいろさせた方がいいかもよ

Twitter上で幼少期の経験が、大人になってからの嗜好や思考に大きな影響を与えるという話を聞いた。 例えば海外旅行なんかは、幼少期に行く経験がなければ、そもそも海外へ行くという発想を持たないまま大人になる人が多いという。 お金の有る無しだけではな…

自由の相互承認をする場としての学校を模索する

本の感想。 ランキング参加中読書 『勉強するのは何のため?(苫野一徳)』という本を読んで考えたこと。 勉強するのは何のため?―僕らの「答え」のつくり方 作者:苫野一徳 日本評論社 Amazon 学校は学ぶ場であり、「なぜ学ぶのか(もちろんその問いに対して…

回らない組織や失敗を個人だけの責任にしないために

本の感想。 ランキング参加中読書 『「かまってちゃん」社員の上手なかまい方(大野萌子)」』と『心を折る上司(見波利幸)』という本を読んだ。 「かまってちゃん」社員の上手なかまい方 (ディスカヴァー携書) 作者:大野萌子 ディスカヴァー・トゥエンティワン Am…

トムソーヤのペンキ塗りのように

昔々の話なのになぜか記憶に残っているシーンがいくつかある。 夕食に出たカマスという魚に「なんでカマスって言うのる」と母親に聞いたら、母親は僕の指をその魚の口元に持っていき、ガブっとして「こうやって噛むからカマスやで!」と言ったら勢い良すぎて…

『親は子に何を教えるべきか』

本の感想。 ランキング参加中読書 「親は子に何を教えるべきか(外山滋比古)」 という本を読んだ。 親は子に何を教えるべきか (PHP文庫) 作者:外山 滋比古 PHP研究所 Amazon 1991年のことだから随分と前の本である。 でも家庭でのしつけの肩代わりを求められる…

頭でっかちで動かないより、行動する人になりたい

「インスピレーションが浮かぶのを待っていてはいけない」という写真作家のチャック・クロースの言葉から。 写真作家のチャック・クロースは「インスピレーションが浮かぶのを持ってはいけない」とアドバイスする。もっともよいアイデアは、常に作業をする過…

子どものお腹をいっぱいにしない

物足りなさの大切さについての話。 会えない時間がー 愛 育てるのさー 目ーをつぶれば 君がいーるー (「よろしく哀愁」郷ひろみ) という歌がある。 この会えない時間という満たされない部分があるからこそ、会いたい気持ちという次への渇望がより強くなる…

力で抑えつけ動かすのではなく、その子が考えるために『ほめて伸ばすコーチング』

本の感想。 ランキング参加中読書 『ほめて伸ばすコーチング(林 壮一)」という本を読んだ。 ほめて伸ばすコーチング (講談社+α新書) 作者:林壮一 講談社 Amazon 僕自身も小学校からミニバスをやってきた。 小学校でも中学校でも県内トップクラスの実力だっ…

調子のいいときの阪神ファン的な

仕事の話。 僕は支援学校で働いていて、当然のことながら子どもたちだけでなくその保護者とも関わる機会がある。 子どもたちは未成年者でその養育責任は保護者にあるため、家庭訪問や懇談、あるいは電話連絡などで保護者と話し、学校での様子や課題、こちら…

強く正しい正義感という厄介な価値観

本の話。 ランキング参加中読書 『いい子に育てると犯罪者になります(岡本茂樹)』という本を読んで考えたこと。 いい子に育てると犯罪者になります (新潮新書) 作者:岡本 茂樹 新潮社 Amazon 僕たちの個人の価値観は親など周りからの影響がとても強いものだ…

間違いを犯したときに必要なのは反省ではなく…

本の感想。 ランキング参加中読書 『反省させると犯罪者になります(岡本 茂樹)』 と『発達障害と少年犯罪(田淵 俊彦/NNNドキュメント取材班)』という本を読んだ。 反省させると犯罪者になります (新潮新書) 作者:岡本 茂樹 発売日: 2013/05/17 メディア: 単…

お兄ちゃんとお姉ちゃんの子育て

うちの夫婦はどちらも一番上の子だった。 僕は2人兄弟のお兄ちゃん。 妻は4人姉兄妹弟のお姉ちゃん。 妻も僕も物心ついたときから「お姉ちゃんだから」「お兄ちゃんだから」と我慢させられることが当たり前だった。 別にそれだからといって妹や弟のことが…

手を抜くことの大切さ

先日、放課後デイのちゃんとしているちゃんとしていないみたいな話を聞いて思ったこと。 学校も家庭も放課後も子どもの顔が同じということはないし、全てが訓練する場所になると子どもは追い詰められてしまうかもしれない。ゆっくりしたり甘えたりする場も必…

苦手なところではなく必要なところへのアプローチ

すごくしっくりきました。どんなに必要だと周りが思っていても、「本人が」必要と感じて、納得して、選択しない限り、その行動は続かない。無理矢理やらされるのはその強制がなくなった瞬間にやらなくなる(反動も大きい)ので論外。ならどうやったら本人が…

4つの自立を目指して『正しいパンツのたたみ方』

本の話。 ランキング参加中読書 『正しいパンツのたたみ方(南野 忠晴)』 という本を読んで思ったこと。 正しいパンツのたたみ方――新しい家庭科勉強法 (岩波ジュニア新書) 作者:南野 忠晴 発売日: 2011/02/19 メディア: 新書 もう10年も前のことだけど、教諭…

通訳者あるいは翻訳者として『ニューロダイバーシティの教科書』

本の感想。 ランキング参加中読書 「ニューロダイバーシティの教科書(村中直人)』のいう本を読んだ。 ニューロダイバーシティの教科書: 多様性尊重社会へのキーワード 作者:直人, 村中 発売日: 2020/12/11 メディア: 単行本 筆者の村中さん(いつも通り直人…

天使たちと触れ合う時間が無くなる

僕には4歳の娘と2歳の息子がいる。 毎朝、時間に追われながら検温と朝食、着替えなどをこなし、イヤイヤ期真っ盛りの息子の意思を可能な範囲で尊重しながら(この服は嫌だとか、靴は自分で履きたいとかいう主張)保育園へ送り、預ける。それが毎日の日課だ…

鍋を通して都道府県という色あせた素材に彩りを添える

今週のお題「鍋」より 鍋と言われて皆さんは何鍋を思いつくだろうか? モツ鍋、ちゃんこ鍋、トマト鍋にカレー鍋、豆乳鍋、水炊き、ラーメン鍋、石狩鍋、てっちり、かにすき、すき焼き、キムチ鍋などなど。 僕はこのお題を見て思った、「これは都道府県の学習…

ありがとうの種探し

先日読んだ本の感想。 ランキング参加中読書 『発達障害&グレーゾーン子育てから生まれた 楽々かあさんの伝わる! 声かけ変換(大場美鈴)』という本を読んだ。 発達障害&グレーゾーン子育てから生まれた 楽々かあさんの伝わる! 声かけ変換 作者:大場 美鈴 発売…

プリキュアからはじまる学びのススメ

好きなもののパワーはすごいという話と、何からでも学びに繋がるという話。 現在4歳の娘は、トーマス、ディズニー(アナと雪の女王のエルサ)を経て、現在は絶賛プリキュアにハマり中だ。 「いかに好奇心を育てるか」 ではなく 「いかに好奇心にフタをしな…

教育の正解はあるのかという終わらない問い

職場の先輩と話していた話題。 その先輩はこう言う。 「僕は教育の正解って見つけたくないんですよ。だって正解を見つけちゃったらそこで成長が終わっちゃう気がして」 僕は支援学校に勤務している。 今の勤務先は知的障がいの子どもたちを対象にしていて、…

もしもに備えた心の準備がないと、いざというとき動けない

今週のお題「もしもの備え」について 教員という仕事柄、年に数回避難訓練を行う。 だらけた避難訓練は嫌いだ。 やらない方がマシだと思う。 表面的な知識では意味がない。 大半の人は、いざというときに思考が硬直化するし、ほとんど動けなくなる。 自分の…

同じ方向を向くことの大事さと難しさ

ある地域の中学校を見学して聞いた話。 その学校はなかなかしんどい学校だったそうだ。 大半の子どもたちが授業に参加せず、教室にも入らず、ルールを破り、指導には暴力で反抗する。窓ガラスや壁は壊れ、教員は力で抑えようとするもできず、疲弊していった…

「使える、使えない」で終わらず、次に繋げるための工夫

ある記事の紹介。 「使える、使えない」といった言葉で切り捨ててしまうと、そこで全部終わってしまうんでしょうね。そこで終わらずに次に繋げていくための支援が、教員である僕がやること、そして、伝えること、広げていくことなんですよね。 https://t.co/…

遺伝が語る世界『もっと言ってはいけない』

『もっと言ってはいけない(橘 玲)』を読んで思ったこと。そのに。 ランキング参加中読書 もっと言ってはいけない(新潮新書) 作者:橘玲 発売日: 2019/01/25 メディア: Kindle版 前の本でも取り上げられていた遺伝の影響。 言ってはいけない 残酷すぎる真実 …

データが語る世界『もっと言ってはいけない』

『もっと言ってはいけない(橘 玲)』を読んで思ったこと。そのいち。 ランキング参加中読書 もっと言ってはいけない(新潮新書) 作者:橘玲 発売日: 2019/01/25 メディア: Kindle版 本によると2013年に実施されたPIAAC(国際成人力調査、16歳から65歳の成人を…

自分がされて嫌なことを他人にしてはいけない

前回の続き。 相手の気持ちを考えなさいという意外と無理難題 - メガネくんのブログ 「自分がされて嫌なことを他人にしてはいけない」 「自分がされて嬉しいことを他人にしてあげなさい」 これも子どもに言いがちなフレーズだ。 でも僕はこの言葉が失敗する…