メガネくんのブログ

何となく日々思ったことを書いていくブログです。教育や本の感想なんかも書いてます。表紙の画像は大体ネタです。

2020-01-01から1年間の記事一覧

グラデーションとカテゴライズ

「私とあの人は違う訳ではなく、グラデーションで地続きになっている」という言葉から考えた話。 視覚障害に限らず、様々な障害にも言えることですが、重度から軽度、そして健常者までグラデーションで地続きになっているのに、障害者と健常者との間でぷっつ…

通訳者あるいは翻訳者として『ニューロダイバーシティの教科書』

本の感想。 ランキング参加中読書 「ニューロダイバーシティの教科書(村中直人)』のいう本を読んだ。 ニューロダイバーシティの教科書: 多様性尊重社会へのキーワード 作者:直人, 村中 発売日: 2020/12/11 メディア: 単行本 筆者の村中さん(いつも通り直人…

「強いよね、あっいい意味でだけどね」と言われる

僕は自分では自身のことを弱い人間だと思っている。 大きな仕事の前は体調が悪くなるし、研修会なんかで大勢の前で話す時は未だに足が震える。 ストレスにも弱い。 怒声や威圧が苦手だ。 すぐに心臓がドキドキする。 喧嘩も弱い。 あまり怒ったり厳しくした…

もう一度「ムーブユアバス」を読む

本の話。 ランキング参加中読書 「ムーブユアバス(ロン・クラーク/橘明美)」 という本を職場の年下上司に勧めてみた。 ムーブ ユア バス 作者:ロン・クラーク 発売日: 2016/04/22 メディア: 単行本 この本については以前にもブログで書いた。 『ムーブ ユア バ…

自分からの声を少し弱めて、他者の声を素直に受け止めてみる

忘備録的に、ちょっと心の重荷を軽くしてくれたツイートについて 質問(他者からの評価と成長)あなたがどうせよとは言えないのですが、ふわっとした意見を言わせていただくと「自分からの声を少し弱めて、他者の声を素直に受け止めてみる」練習はお勧めでき…

天使たちと触れ合う時間が無くなる

僕には4歳の娘と2歳の息子がいる。 毎朝、時間に追われながら検温と朝食、着替えなどをこなし、イヤイヤ期真っ盛りの息子の意思を可能な範囲で尊重しながら(この服は嫌だとか、靴は自分で履きたいとかいう主張)保育園へ送り、預ける。それが毎日の日課だ…

僕もこの世を旅立つときは娘に「大丈夫やで」と言おうと思う、あとはこの本が伝えてくれるはず

本の感想。 ランキング参加中読書 「家族だから愛したんじゃなくて、愛したのが家族だった(岸田 奈美)」 という本を読んだ。 家族だから愛したんじゃなくて、愛したのが家族だった (コルクスタジオ) 作者:岸田奈美 発売日: 2020/09/23 メディア: Kindle版 いや…

『ファンベース』これは生身の相手との付き合い方だ

本の話。 ランキング参加中読書 「ファンベース(佐藤 尚之)」 という本の感想。 ファンベース ──支持され、愛され、長く売れ続けるために (ちくま新書) 作者:佐藤尚之 発売日: 2018/02/22 メディア: Kindle版 商品や企業の売り上げを見てみると、少数のファン…

悪どすぎるッ…バンダイッッ!!

今日の話は悪名高きおもちゃメーカー、バンダイについてだ。 以前にもブログに書いたが、うちの娘はプリキュアにハマっている。 ヒーリングっどプリキュア キュアタッチ変身ヒーリングステッキDX 発売日: 2020/02/01 メディア: おもちゃ&ホビー そして今季…

相手の気持ちが全てわかったとしたら

高校生の頃に読んでいた『キノの旅』というライトノベルにこんな話があった。 キノの旅 the Beautiful World (電撃文庫) 作者:時雨沢 恵一 発売日: 2014/11/01 メディア: Kindle版 主人公が訪れたある国では過去に他人の気持ちがテレパシーのように分かる薬…

歴史とはこういった瞬間の積み重ねなのかもしれない『見はてぬ夢を」

本の感想。 ランキング参加中読書 「見はてぬ夢を(山本優子)」という本を読んだ。 見はてぬ夢を―「視覚障害者」の新時代を啓いた左近允孝之進の生涯 作者:山本 優子 メディア: 単行本 左近充孝之進(さこんのじょうこうのしん)という人の一生を描いた小説だ…

スペインでのアントニオ・ガウディについての語らい

Facebookで見つけた友人の投稿から パッケージ化され、ひとつの形式になることで、大量に広まっていったスペイン風の近代建築。 パッケージ化され、形式化されるということは、「完璧なモノが」「できてしまい」、「それが繰り返されてしまう」ということで…

ピザにまつわるエトセトラ

今週のお題「ピザ」について 思いついたことをツラツラと。 ピザと言われて「そういえば昨日の晩御飯は宅配半額セールだったからドミノピザだったなぁ」と思う。うちの息子はパン好きで、ピザも好きなんだけど、上の具とチーズを剥いで生地だけモグモグ食べ…

『フランス人は10着しか服を持たない』日々の生活に喜びを見出だす

本の感想。 ランキング参加中読書 「フランス人は10着しか服を持たない(ジェニファー・L.スコット/神崎朗子)」 という本を読んだ。 フランス人は10着しか服を持たない 作者:ジェニファー・L・スコット 発売日: 2015/04/22 メディア: Kindle版 タイトルからは…

肌とサマータイムと食べ物と

僕の遺伝が原因なのか、娘と息子も肌が弱く、僕も含めた3人で皮膚科に通院した。以前もブログに書いた、全ての原因をストレスに求めるあの医師のところへだ。 医師に全てはストレスですよといわれる - メガネくんのブログ 季節の変わり目なので、「冬になっ…

プリキュアで想いが通じる瞬間

僕は支援学校に勤務しているのだが、そこにいる子どもたちの嗜好は多種多様だ。 電車が好きな子 寺社仏閣が好きな子 ゲームが好きな子 アニメが好きな子 テレビが好きな子 YouTubeが好きな子 そして一口に電車が好きと言っても、乗り鉄、時刻鉄、駅名鉄、撮…

鍋を通して都道府県という色あせた素材に彩りを添える

今週のお題「鍋」より 鍋と言われて皆さんは何鍋を思いつくだろうか? モツ鍋、ちゃんこ鍋、トマト鍋にカレー鍋、豆乳鍋、水炊き、ラーメン鍋、石狩鍋、てっちり、かにすき、すき焼き、キムチ鍋などなど。 僕はこのお題を見て思った、「これは都道府県の学習…

自然体でお金と付き合うことの難しさ『億男』

本の感想。 ランキング参加中読書 「億男(川村 元気)」という本を読んだ。 億男 (文春文庫) 作者:川村 元気 発売日: 2018/03/09 メディア: Kindle版 我が家は父親の強い要請で毎年3家族で共同出資して年末ジャンボ宝くじを買っている。残念ながら高額が当たっ…

神が与える才能

昔、ジャンプに「花さか天使テンテンくん」という漫画があった。筆者は幕張でディスられまくっていた小栗かずまたさんだ。 花さか天使テンテンくん 全17巻完結(ジャンプ・コミックス) [マーケットプレイス コミックセット] 作者:小栗 かずまた メディア: コ…

本質を掴んで翻訳する『見えないスポーツ図鑑』

本の感想。 ランキング参加中読書 『見えないスポーツ図鑑(伊藤亜紗/渡邊淳司)』という本を読んだ。 見えないスポーツ図鑑 作者:亜紗, 伊藤,淳司, 渡邊,阿希子, 林 発売日: 2020/10/13 メディア: 単行本 この本は視覚障がいの方々にスポーツの臨場感をどう伝…

ありがとうの種探し

先日読んだ本の感想。 ランキング参加中読書 『発達障害&グレーゾーン子育てから生まれた 楽々かあさんの伝わる! 声かけ変換(大場美鈴)』という本を読んだ。 発達障害&グレーゾーン子育てから生まれた 楽々かあさんの伝わる! 声かけ変換 作者:大場 美鈴 発売…

文字と画像と映像の違い

僕は本が好きだ。 というか文字が好きなんだろう。 通勤中などにスマホの電源が切れ、読む本がなくなると、無意識に車内広告の文字を追っている。軽度の活字中毒というのだろうか。 反対に動画はあまり好んで見ない。アニメより漫画派だ。 動画よりも本や漫…

プリキュアからはじまる学びのススメ

好きなもののパワーはすごいという話と、何からでも学びに繋がるという話。 現在4歳の娘は、トーマス、ディズニー(アナと雪の女王のエルサ)を経て、現在は絶賛プリキュアにハマり中だ。 「いかに好奇心を育てるか」 ではなく 「いかに好奇心にフタをしな…

想像することが命取りになる世界で

『ローマ人の物語(塩野七生)』で出会って以来、心に残っている言葉がある。それは、ユリウス・カエサルの言葉だ。 人間ならば誰にでも、現実のすべてが見えるわけではない。多くの人は、見たいと欲する現実しか見ていない。 『R帝国(中村文則)』という本…

嫌なことから逃げ出すパワー

嫌なことから逃げると聞いて、反射的にちょっと否定したくなってしまうのは教員としての性なのか。もしくは自分自身が耐えることを良しとして、頑張る自分を美化してきたからだろうか。深夜にエヴァを隠れて見ていた世代だからだろうか。 「全力でゆるく生き…

教育の正解はあるのかという終わらない問い

職場の先輩と話していた話題。 その先輩はこう言う。 「僕は教育の正解って見つけたくないんですよ。だって正解を見つけちゃったらそこで成長が終わっちゃう気がして」 僕は支援学校に勤務している。 今の勤務先は知的障がいの子どもたちを対象にしていて、…

『友だち幻想』頭の中ではなく、生の現実にいる相手

本の話。 ランキング参加中読書 『友だち幻想(菅野仁)』を読んで思ったこと。 友だち幻想 ――人と人の〈つながり〉を考える (ちくまプリマー新書) 作者:菅野仁 発売日: 2013/12/06 メディア: Kindle版 最近読書熱がじわじわときている。 僕はビブリアというア…

障害と個性と特性と…『いまのあなたで大丈夫!全盲ママが伝える繋がる子育ての魅力』

「いまのあなたで大丈夫!全盲ママが伝える繋がる子育ての魅力(西田梓)」 という本を読んで考えたこと。 いまのあなたで大丈夫! 全盲ママが伝える繋がる子育ての魅力 作者:西田梓,MBビジネス研究班 発売日: 2020/09/11 メディア: Kindle版 この本は全盲ママ…

その本を読むべきタイミング

先日、ナルニア国物語シリーズを全て読み終わった。ランキング参加中読書 「ナルニア国ものがたり」全7冊セット 美装ケース入り (岩波少年文庫) 作者:C.S.ルイス 発売日: 2000/11/01 メディア: 文庫 読みはじめたのは社会人になってからで、古本屋で岩波少年…

もしもに備えた心の準備がないと、いざというとき動けない

今週のお題「もしもの備え」について 教員という仕事柄、年に数回避難訓練を行う。 だらけた避難訓練は嫌いだ。 やらない方がマシだと思う。 表面的な知識では意味がない。 大半の人は、いざというときに思考が硬直化するし、ほとんど動けなくなる。 自分の…