メガネくんのブログ

何となく日々思ったことを書いていくブログです。教育や本の感想なんかも書いてます。表紙の画像は大体ネタです。

特別支援

手を抜くことの大切さ

先日、放課後デイのちゃんとしているちゃんとしていないみたいな話を聞いて思ったこと。 学校も家庭も放課後も子どもの顔が同じということはないし、全てが訓練する場所になると子どもは追い詰められてしまうかもしれない。ゆっくりしたり甘えたりする場も必…

苦手なところではなく必要なところへのアプローチ

すごくしっくりきました。どんなに必要だと周りが思っていても、「本人が」必要と感じて、納得して、選択しない限り、その行動は続かない。無理矢理やらされるのはその強制がなくなった瞬間にやらなくなる(反動も大きい)ので論外。ならどうやったら本人が…

4つの自立を目指して『正しいパンツのたたみ方』

『正しいパンツのたたみ方(南野 忠晴)』 という本を読んで思ったこと。 正しいパンツのたたみ方――新しい家庭科勉強法 (岩波ジュニア新書) 作者:南野 忠晴 発売日: 2011/02/19 メディア: 新書 もう10年も前のことだけど、教諭2年目になるその年に初任者教員…

通訳者あるいは翻訳者として『ニューロダイバーシティの教科書』

「ニューロダイバーシティの教科書(村中直人)」 という本の感想。 ニューロダイバーシティの教科書: 多様性尊重社会へのキーワード 作者:直人, 村中 発売日: 2020/12/11 メディア: 単行本 筆者の村中さん(いつも通り直人さんと呼ばせてもらう)は、個人的な縁…

プリキュアで想いが通じる瞬間

僕は支援学校に勤務しているのだが、そこにいる子どもたちの嗜好は多種多様だ。 電車が好きな子 寺社仏閣が好きな子 ゲームが好きな子 アニメが好きな子 テレビが好きな子 YouTubeが好きな子 そして一口に電車が好きと言っても、乗り鉄、時刻鉄、駅名鉄、撮…

本質を掴んで翻訳する『見えないスポーツ図鑑』

「見えないスポーツ図鑑(伊藤亜紗/渡邊淳司)」 という本の感想。 見えないスポーツ図鑑 作者:亜紗, 伊藤,淳司, 渡邊,阿希子, 林 発売日: 2020/10/13 メディア: 単行本 この本は視覚障がいの方々にスポーツの臨場感をどう伝えるかから始まった。 スポーツ観戦と…

ありがとうの種探し

先日読んだ本の感想。 「発達障害&グレーゾーン子育てから生まれた 楽々かあさんの伝わる! 声かけ変換(大場美鈴)」 という本を読んだ。 発達障害&グレーゾーン子育てから生まれた 楽々かあさんの伝わる! 声かけ変換 作者:大場 美鈴 発売日: 2020/06/27 メディ…

教育の正解はあるのかという終わらない問い

職場の先輩と話していた話題。 その先輩はこう言う。 「僕は教育の正解って見つけたくないんですよ。だって正解を見つけちゃったらそこで成長が終わっちゃう気がして」 僕は支援学校に勤務している。 今の勤務先は知的障がいの子どもたちを対象にしていて、…

障害と個性と特性と…『いまのあなたで大丈夫!全盲ママが伝える繋がる子育ての魅力』

「いまのあなたで大丈夫!全盲ママが伝える繋がる子育ての魅力(西田梓)」 という本を読んで考えたこと。 いまのあなたで大丈夫! 全盲ママが伝える繋がる子育ての魅力 作者:西田梓,MBビジネス研究班 発売日: 2020/09/11 メディア: Kindle版 この本は全盲ママ…

「使える、使えない」で終わらず、次に繋げるための工夫

ある記事の紹介。 「使える、使えない」といった言葉で切り捨ててしまうと、そこで全部終わってしまうんでしょうね。そこで終わらずに次に繋げていくための支援が、教員である僕がやること、そして、伝えること、広げていくことなんですよね。 https://t.co/…

データが語る世界『もっと言ってはいけない』

『もっと言ってはいけない(橘 玲)』を読んで思ったこと。そのいち。 もっと言ってはいけない(新潮新書) 作者:橘玲 発売日: 2019/01/25 メディア: Kindle版 本によると2013年に実施されたPIAAC(国際成人力調査、16歳から65歳の成人を対象として、社会生活…

自分がされて嫌なことを他人にしてはいけない

前回の続き。 相手の気持ちを考えなさいという意外と無理難題 - メガネくんのブログ 「自分がされて嫌なことを他人にしてはいけない」 「自分がされて嬉しいことを他人にしてあげなさい」 これも子どもに言いがちなフレーズだ。 でも僕はこの言葉が失敗する…

相手の気持ちを考えなさいという意外と無理難題

子ども同士のトラブルのとき、よく「相手の気持ちを考えなさい」という言葉をよく聞く。 でもよくよく考えてみて、僕たちは自分でない他者の気持ちをどこまで理解することができるのだろうか。 ある本を読んでいて「相手の気持ちを考えるってやっぱり難しい…

矛盾するこころ『「こころ」の本質とは何か』

『「こころ」の本質とは何か』という本を読んで思ったこと。 「こころ」の本質とは何か (ちくま新書) 作者:滝川一廣 発売日: 2004/07/06 メディア: 新書 この本は統合失調症、精神遅滞、自閉症、不登校というそれぞれの面からこころについて捉えてくれる。 …

ルールを守り続けるために 制約と誓約

学校という閉じられた場にいるとルールについていろいろ考える場面がある。 例えば見出しなみ。 髪を染めたりピアスをしたり。 ①学校のルールとして決められていることを守らないといけないという意見がある。ルールを守れる力は大事だ。 ②卒業後の進路先、…

ソノカラカイノハイケイニハ

Twitterで「特別支援学級の子に強く当たる、時にはいじめてしまう通常学級の子。この子こそ助けてあげたい。」という言葉を見つけて思った話。 ダメなことはダメなんだけれども、その背景に何があるのかな?を考えないと解決には至らない(解決できるとは限…

『お金2.0』多様な価値感が併存する価値主義の時代へ

本の感想。 お金2.0 新しい経済のルールと生き方 (NewsPicks Book) 作者:佐藤 航陽 出版社/メーカー: 幻冬舎 発売日: 2017/11/30 メディア: 単行本 現在のお金のことだけでなく、これから先のお金と社会のあり方を解説してくれる本でした。Twitterをしてるの…

撒いた種が芽吹き咲き誇るところを見ることができるという奇跡

先日、自分が担任をした子たちの弁論を見学できる機会をいただけた。 去年担任した子たち、一昨年担任した子たち。 自分が関わった子たちが成長していく姿を見ることができるのは、幼稚部から高等部まである盲学校や支援学校などの大きな魅力だと思う。 もと…

昔の本は面白い『諸國盲人傳說集』

大先輩から借りた『諸國盲人傳說集(横田全治)』という本を読んだ。 諸國盲人伝説集 | 国立特別支援教育総合研究所 OPAC 昭和28年発行。 うちの父親より年上だ。 いろんな盲人についてのエピソードをまとめた本だ。 読んでいると笑ったり驚かされたりはっと…

創造は、イノベーションは、「できない」を発見することから始まる。

多様性について考える。 多様性があるということ、できないということはなにかのアイデアに繋がる可能性を秘めているのかもしれない。支援学校で働く僕は、支援の必要な子たちへの関わりが、そうでない人にとっても有効であることを知っている。もちろんそれ…

子どものために手を出さずに我慢して見守ること

盲学校の先輩方との話から。 僕たち教員が子どものために出来ることってなんだろう。何でもやってあげることが、本当にその子のためになるのか。もちろん付き合いが長くなり、関係ができてこちらにある程度のスキルがあれば何をして欲しいかは雰囲気でわかる…

ADHDとASDの視点の違い

「大人のADHD(岩波明)」 に記載されていたものを忘備録的なものとして。 大人のADHD: もっとも身近な発達障害 (ちくま新書) 作者:岩波 明 出版社/メーカー: 筑摩書房 発売日: 2015/07/06 メディア: 新書 大人のADHDというタイトルから不注意面での困難さを予想…

世の中からメガネをなくすことができるのか

「発達障害(平岩 幹男)」という本にあったのですが、配慮が公平性のためにできないなんて言うならメガネやコンタクトをやめましょう。見えていない人だけ見えるようになる特殊な道具を使えるのは不公平です。とか言ってみたらどうなるんだろう?僕はメガネ外し…

介護等体験実習について「セカイヲヒロゲルタメノタネをまく」

‪ 今年も介護等体験実習の学生さんの前で講義する機会をいただけた。‬ 今年も介護等体験実習の学生さんの前で講義する機会をいただけた。仕事が増える、意味ないなどの否定的な声もあるのだけれど、僕は将来たくさんの子どもや大人と関わる方に障がいや支援…

特別支援の考え方に染まってはいけない

「特別支援の考え方に完全に染まってしまってはいけないよ」 教員1年目にある先輩教員から言われた言葉だ。 特別支援学校に通う障がいのある子どもたちと接する機会があまりなかった場合、障がい=何もできないと考えてしまいがちだ。 なので、まるで孫の世…

「なんとかなるし、楽しいよ」『見えない私の生活術』

『見えない私の生活術(新納季温子)』を読んだ感想。 見えない私の生活術 作者: 新納季温子 出版社/メーカー: クリエイツかもがわ 発売日: 2016/01/26 メディア: 単行本(ソフトカバー) この商品を含むブログ (2件) を見る 全盲の著者が生活の中で困ったこと…

ゆとりやあそびって大事

先日Twitterで見かけた、コミュニケーションの取れないと言われている子が持っている丸い段ボールの盾を見て、「キャプテンアメリカ?」と聞くと、子どもとの会話がスタートしたという話から思ったこと。 この引き出しの多さとか子どもとの距離感とかってど…

文化祭を振り返って「大人が手を出しすぎてしまった問題」

先日文化祭が終了した。 以前のブログ、「省エネでいこう」文化祭の取り組みから - メガネくんのブログに書いたのだけれども、子どもの負担を減らす省エネを目標の一つにして、劇中でムービーを使用してみた。 それ以外にも、恒例の舞台発表と作品展示以外に…

誰のための卒業式なのか

先日、卒業式について後輩教員と話したことから考えたこと。 特別支援学校でも、卒業式は厳かな空気で進んでいく。 証書授与や送辞、答辞もきちんとできるよう、繰り返し練習する。 体育大会の行進や文化祭の発表もそうだけれども、何のために繰り返し練習す…

温故知新と主体者は誰か『視覚障害教育の源流をたどる』

『視覚障害教育の源流をたどる 京都盲啞院モノがたり(岸博実)』を読んで思ったこと。 視覚障害教育の源流をたどる――京都盲唖院モノがたり 作者: 岸博実 出版社/メーカー: 明石書店 発売日: 2019/08/05 メディア: 単行本(ソフトカバー) この商品を含むブ…