メガネくんのブログ

何となく日々思ったことを書いていくブログです。教育や本の感想なんかも書いてます。表紙の画像は大体ネタです。

モネとラカン、あるいは感覚と言葉による認識

モネの話。 先日モネ展に行ってきた。 昔からモネの睡蓮になぜか惹かれ、機会があればモネの描いた絵に会いに足を運んでいる。 たまたまなのだけれども、モネ展に行く日にラカンについての本を読んでいた。 まず忘れてはならないことは、人間のあらゆる体験…

新学期の余波で

お家の話。 春休み中の教員は意外と忙しい。 新年度に向けた会議の準備。 そして4月から始まる会議。会議。会議の嵐。 昨年度からの引き継ぎ分も含めて4種類くらいの会議資料を準備する。 そして隙間を縫うように放たれる質問の数々。 「いや、自分は家電…

むずかしい毎日に、むずかしい話をする。

本の感想。 ランキング参加中読書 『むずかしい毎日に、むつかしい話をしよう。(平熱)』という本を読んだ。 むずかしい毎日に、むつかしい話をしよう。 作者:平熱 東洋館出版社 Amazon 平熱先生の本は3冊目、読むのも3冊目だ。 前の2冊はnoteで紹介したけ…

減らしたい体重、増える甘味

身体の話。 小さい頃から好き嫌いが多い子どもだった。 食べる量にもムラがあり、周りが驚くほどよく食べるときもあれば、普段はあまり食べないことが多かったそうだ。 胃下垂体質で食べればぽっこりお腹が出るが、そこまで太らず、むしろガリガリに近い部類…

働きたくない気持ちとは裏腹に…

仕事の話。 4月は教員にとって忙しい時期だ。 そして自分も周りも師走のように走り回ってバタバタの中で仕事をしている中で、謎のエネルギーが身体に満ちてくる。 毎年のようにブログでそのドーピングパワーについて書いている。 湧き出るドーピングパワー …

仕事が倍に増えても給料は倍にはならないどころか据え置き、それが教員

仕事の話。 教員というのは特殊な仕事だ。 法律によって残業代は一律4%と定められている。 つまりどれだけの時間残業しても、残業代が稼げるわけではない。 僕が学生の頃は、土日の部活指導の手当は1日500円だったというから、その頃よりは改善された…

アレが再開/完結するまでは…と思いつつ

今週のお題「卒業したいもの」について。 「卒業したいもの」と聞いて真っ先に浮かんできたのが週刊少年ジャンプだ。 もう端から端まで何度も読み返すことはないのだけれども、未だに惰性で買い続けている。 僕がジャンプに出会ったのは小学3年生の頃だろう…

息子よ、お前もかぁー

子どもの話。 今朝方、ゴソゴソと階段を降りていく音が聞こえる。 枕元のスマホを手に取る。 まだ5時前だ。 「トイレか??」 そう思い、しばし待つ。 「いや、上がってこない…トイレではないな」 眠気に抗いながらリビングへ向かう。 するとタブレットを片…

受け継がれる小言

子育ての話。 娘も息子もヒーターの前で丸まり、妻から「早く着替えなさい!」と叱られている。 そんな毎朝の光景を見ると自分の子どもの頃を思い出す。 寒い朝、同じようにヒーターの前に座り込み、なかなか着替えずに母親に叱られる。 いや、大人になった…

不完全な人間として

本の感想。 『死にたいけどトッポッキは食べたい(ペク・セヒ)』という本を読んだ。 死にたいけどトッポッキは食べたい 作者:ペク・セヒ 光文社 Amazon この本は気分変調性障害(ひどい憂鬱症状を見せる主要憂鬱障害とは違い、軽い憂鬱症状が続く状態)にかか…

みんなに合わせて我慢しろという言葉の重し

子どもの話。 先日子どもたちを連れてスケートへ行った。 初めてのスケートで、一周目はひざガクガクで手すりにしがみつきながら「もうやりたくない!帰る!」と言っていた長女。 まぁ友だちの声かけで再度チャレンジし出し、徐々に感覚を掴むと1番最後まで…

「ずるい」ではなく「どうしたいかのか」を伝える

子どもの話。 うちの子たちは欲が深い。 いや、欲があるのはいろんなことへの原動力につながるし、興味関心の幅が広いのだから悪いことではない。 でも、「あぁー、それズルい!!」という言い合いを四六時中聞かされるのはなかなか堪えるものだ。 なので、…

もし、明日死ぬとして、一言だけ我が子に遺言を残すとしたら

本を読んで考えたこと。 ランキング参加中読書 『冒険の書』という本を読んだ。 冒険の書 AI時代のアンラーニング 作者:孫 泰蔵 日経BP Amazon この本を読んで考えさせられたことはたくさんある。多分別のブログで書くだろう。 今回紹介するのはタイトルにも…

今を生きる子ども、先を見据える子ども

本の感想。 ランキング参加中読書 という本を読んだ。 子どもの発達格差 将来を左右する要因は何か (PHP新書) 作者:森口 佑介 PHP研究所 Amazon 最近よく耳にする「非認知能力」について具体的にどんな力を指すのか、その力がどうやって育まれる/あるいは失…

息子を甘やかす日

息子の話。 わが家の息子はもう5歳。 最近は思い通りにならないことに対してイライラしたり、無理とわかっていることに対してわがままを言ってしまう… 姉とどっちのケーキかを巡るジャンケンに負けて泣き 手洗いやお風呂、歯磨きの順番をめぐって喧嘩し 野…

「ビ」やない「ヴィ」や

上の娘の話。 小学1年生の娘が先日のクリスマスにサンタさんからのプレゼントでセーラームーン全巻を貰った。 うちの娘は誰に似たのか漫画が大好きで、毎週僕が買ってかえるジャンプを何度も読んでいて、好きな漫画はアオノハコなのだそうだ(小1に恋愛漫…

歓喜と絶望の狭間

カップヌードルの話。 前にもブログに書いたのだけれども僕はエビが嫌いだ。 小学校の頃は、給食にエビが出ると掃除時間が終わつて「もういいよ」と言われるまで席で黙って耐えていた。 食べるように強要され、食べたエビを嘔吐し、自分で片付けたのも今とな…

名前を言ってはいけないアレ

わが家の話。 うちの1歳半になる娘は食いしん坊だ。 どのくらい食いしん坊かと言うと、 朝ごはんに食パン1枚とバナナ半分を食べる。 ぶどう狩りでぶどうを一房近く一人で完食する。 いちご狩りでは1パックは食べるし、 みかん狩りのときも止まらなかった…

魔法の言葉「どーぞー」

娘の話。 先日、『言語の本質(今井むつみ/秋田喜美)』という本を読んだ。 言語の本質 ことばはどう生まれ、進化したか (中公新書) 作者:今井むつみ,秋田喜美 中央公論新社 Amazon 今井むつみさんの本は『ことばの発達の謎を解く』も面白かった。 ことばの発…

子どもたちへの想い

本の感想。 『ルポ教育虐待 毒親と追いつめられる子どもたち(おおたとしまさ)」という本を読んだ。 ルポ教育虐待 毒親と追いつめられる子どもたち 作者:おおたとしまさ ディスカヴァー・トゥエンティワン Amazon 教育虐待、毒親、教室マルトリートメント…教…

Million Films

娘の話。 先日1歳半の娘と2人で公園に遊びに行った。 歩き始めるのが遅かった娘なのだが、歩き始めてからは楽しくて仕方のないようで、抱っこや手繋を拒否して歩き回る。 季節柄、公園内にはどんぐりがたくさん落ちている。それをまるで宝物を見つけたと言…

目標って大切だなぁとしみじみ感じる

娘の話。 今朝、娘が珍しく早起きし、こちらがなにも言わずとも着替えはじめ、朝ごはんを食べ、洗顔や歯磨きを終えると、「確認しないと!」と朝のやることリストを自らチェックしていた。 リストを確認し終えると「やること全部終わったので、フリーレンの…

中毒性の高いアレ

商品紹介。 勤務先の子どもがハマっていると聞きつけて、例の調味料を購入してみた。 そう…ほりにしアウトドアスパイスだ。 アウトドアスパイス 「ほりにし」 2本セット アウトドアスパイス ほりにし Amazon 積極的にアウトドアに出かけて野外でBBQをするタ…

サイクルの早い娘の笑い

家族の話。 もうすぐ1歳半になる末っ子の娘はよく笑う。 散歩をしていると近所の人に笑いかけ、 「かわいいね〜」と言われるとニコッと笑う。 バイバーイと言いながら手を振り、愛想を振り撒いてくれる。 おやつのとき、 ごはんのとき、 大好きな果物を目に…

リビングの中心で「もう限界だー」と叫ぶ

お家の話。 先月、妻がコロナに感染した。 なので6日間は寝室で隔離状態。 僕が家事育児を一手に引き受ける必要がある。 我が家には小学校1年生の娘(7)、保育園年中の息子(4)、保育園0歳児クラスの娘(1)の3人の子がいる。 幸いなことに現在は5…

アメリカで触れた当たり前の優しさ

本を読んで思い出したグアムでの体験についての話。 ランキング参加中読書 「ライトハウス(吉田 州史)」 という本を読んだ。 ライトハウス 作者:吉田 州史 Amazon 視覚障がい者を主人公にした小説…なのだと思う。 ただ個々のエピソードがとても具体的で盲学校…

美化される偉人、ヘレン・ケラーによる障がい者への呪縛

本の感想。 ランキング参加中読書 『目の見えない私がヘレン・ケラーにつづる怒りと愛をこめた一方的な手紙(ジョージナ・クリーグ/中山ゆかり)』という本を読んだ。 目の見えない私がヘレン・ケラーにつづる怒りと愛をこめた一方的な手紙 作者:ジョージナ・…

亀には亀の苦労がある

本の感想。 ランキング参加中読書 タイトルは『自閉症の僕の七転び八起き(東田 直樹)』という本にあった一文。 自閉症の僕の七転び八起き (角川文庫) 作者:東田 直樹 KADOKAWA Amazon 支援者が成果だけに注目しがちなのは、毎日やっていると、練習が当たり前…

最高の時間

映画の話。 スラムダンクの映画『THE FIRST SLAM DUNK』を観た。 【以下、ネタバレが嫌な人は注意↓↓↓】 以前も書いたかもしれないが僕はスラムダンクのファンだ。大ファンだ。 小学生でミニバスをやっていた時期かちょうどスラムダンクのアニメの時期だった…

愛される障がい者という嫌な響き

本の感想。 『ことばは光(福島 智)』という本を読んでいて考えたこと。 ランキング参加中読書 著者の福島さんは、盲ろう、全く見えず聞こえずの世界にいる。母親が考案した指点字を使って学び、日本で初めて大学へ進学し、大学教授になった方だ。 読んだ本の…