メガネくんのブログ

何となく日々思ったことを書いていくブログです。教育や本の感想なんかも書いてます。表紙の画像は大体ネタです。

人生論

文字と画像と映像の違い

僕は本が好きだ。 というか文字が好きなんだろう。 通勤中などにスマホの電源が切れ、読む本がなくなると、無意識に車内広告の文字を追っている。軽度の活字中毒というのだろうか。 反対に動画はあまり好んで見ない。アニメより漫画派だ。 動画よりも本や漫…

プリキュアからはじまる学びのススメ

好きなもののパワーはすごいという話と、何からでも学びに繋がるという話。 現在4歳の娘は、トーマス、ディズニー(アナと雪の女王のエルサ)を経て、現在は絶賛プリキュアにハマり中だ。 「いかに好奇心を育てるか」 ではなく 「いかに好奇心にフタをしな…

想像することが命取りになる世界で

『ローマ人の物語(塩野七生)』で出会って以来、心に残っている言葉がある。それは、ユリウス・カエサルの言葉だ。 人間ならば誰にでも、現実のすべてが見えるわけではない。多くの人は、見たいと欲する現実しか見ていない。 『R帝国(中村文則)』という本…

嫌なことから逃げ出すパワー

嫌なことから逃げると聞いて、反射的にちょっと否定したくなってしまうのは教員としての性なのか。もしくは自分自身が耐えることを良しとして、頑張る自分を美化してきたからだろうか。深夜にエヴァを隠れて見ていた世代だからだろうか。 「全力でゆるく生き…

『友だち幻想』頭の中ではなく、生の現実にいる相手

本の話。 ランキング参加中読書 『友だち幻想(菅野仁)』を読んで思ったこと。 友だち幻想 ――人と人の〈つながり〉を考える (ちくまプリマー新書) 作者:菅野仁 発売日: 2013/12/06 メディア: Kindle版 最近読書熱がじわじわときている。 僕はビブリアというア…

障害と個性と特性と…『いまのあなたで大丈夫!全盲ママが伝える繋がる子育ての魅力』

「いまのあなたで大丈夫!全盲ママが伝える繋がる子育ての魅力(西田梓)」 という本を読んで考えたこと。 いまのあなたで大丈夫! 全盲ママが伝える繋がる子育ての魅力 作者:西田梓,MBビジネス研究班 発売日: 2020/09/11 メディア: Kindle版 この本は全盲ママ…

その本を読むべきタイミング

先日、ナルニア国物語シリーズを全て読み終わった。ランキング参加中読書 「ナルニア国ものがたり」全7冊セット 美装ケース入り (岩波少年文庫) 作者:C.S.ルイス 発売日: 2000/11/01 メディア: 文庫 読みはじめたのは社会人になってからで、古本屋で岩波少年…

同じ方向を向くことの大事さと難しさ

ある地域の中学校を見学して聞いた話。 その学校はなかなかしんどい学校だったそうだ。 大半の子どもたちが授業に参加せず、教室にも入らず、ルールを破り、指導には暴力で反抗する。窓ガラスや壁は壊れ、教員は力で抑えようとするもできず、疲弊していった…

正当に認知され評価される必要性『災害がほんとうに襲った時』

本の感想。 ランキング参加中読書 『災害がほんとうに襲った時(中井久夫)』を読んで思ったこと。 災害がほんとうに襲った時――阪神淡路大震災50日間の記録 作者:中井 久夫 発売日: 2011/04/21 メディア: 単行本(ソフトカバー) このコロナ禍の状況もそうだし…

「使える、使えない」で終わらず、次に繋げるための工夫

ある記事の紹介。 「使える、使えない」といった言葉で切り捨ててしまうと、そこで全部終わってしまうんでしょうね。そこで終わらずに次に繋げていくための支援が、教員である僕がやること、そして、伝えること、広げていくことなんですよね。 https://t.co/…

遺伝が語る世界『もっと言ってはいけない』

『もっと言ってはいけない(橘 玲)』を読んで思ったこと。そのに。 ランキング参加中読書 もっと言ってはいけない(新潮新書) 作者:橘玲 発売日: 2019/01/25 メディア: Kindle版 前の本でも取り上げられていた遺伝の影響。 言ってはいけない 残酷すぎる真実 …

データが語る世界『もっと言ってはいけない』

『もっと言ってはいけない(橘 玲)』を読んで思ったこと。そのいち。 ランキング参加中読書 もっと言ってはいけない(新潮新書) 作者:橘玲 発売日: 2019/01/25 メディア: Kindle版 本によると2013年に実施されたPIAAC(国際成人力調査、16歳から65歳の成人を…

型にはめるくせに、はみ出すものが評価される風潮

今週のお題「読書感想文」から。 小さい頃、クラスの中で勉強のできる方だった僕は、読書感想文があまり好きではなかった。 テストの点数と比べてあまり評価されなかったからだろう。 大学生の頃に先輩や友だちが実家に泊まりにきて、その時に見た小学校の卒…

自分がされて嫌なことを他人にしてはいけない

前回の続き。 相手の気持ちを考えなさいという意外と無理難題 - メガネくんのブログ 「自分がされて嫌なことを他人にしてはいけない」 「自分がされて嬉しいことを他人にしてあげなさい」 これも子どもに言いがちなフレーズだ。 でも僕はこの言葉が失敗する…

相手の気持ちを考えなさいという意外と無理難題

子ども同士のトラブルのとき、よく「相手の気持ちを考えなさい」という言葉をよく聞く。 でもよくよく考えてみて、僕たちは自分でない他者の気持ちをどこまで理解することができるのだろうか。 ある本を読んでいて「相手の気持ちを考えるってやっぱり難しい…

僕たちは本当にルールを守るだけの子を育てたいのか

前の話の続き。 ツーブロックはなぜダメなのか - メガネくんのブログ ツーブロックでも茶髪でも金髪でもそうなのだけれど、大人や学校はなぜいろんなことを禁止したり、ルールを守ることを強要するのだろうか。 それはルールを守る人になってほしいという思…

ツーブロックはなぜダメなのか

僕が働き始めた10年ほど前は校則で髪型のツーブロックが禁止という学校が多かった。今では一定の市民権を得ているツーブロック。当時は不良の髪型というイメージがあり、ツーブロックを認めると、それがそのまま飲酒や喫煙、万引きなどにつながってしまうと…

区切りとしての式

勤務先で紫陽花の咲く時期に入学式が行われた。 このコロナ禍の中で学校が再開してからもしばらく経ってからの式だ。 既に保護者とも、もちろん子どもたちとも何度も顔を合わせて電話をしてからの式。 時間は短縮し、蜜を避けるために、クラスでの挨拶もしな…

強くてニュゲームへの憧れ

既婚なのに独身と嘘ついて不倫するのは強くてニューゲームみたいなもんだというツイートを拝見した。 独身と嘘ついて未婚と付き合うような男なんて自己肯定感低くて自分に自信がないような女の子しか口説かない上に男側は結婚に至るまでの実績はあって自己肯…

勝利への執念

最近ウチの娘の話。 ちょっと前まで4歳前だった娘が神経衰弱にハマっている。 ちょっと神経衰弱で負けがこんできた娘が並べる前に数字を確認しながら並べていて、叱るよりも前に坊や哲の印南さんを思い出して、注意する妻の横で、「ヒロポンもなしにトラン…

10年ぶりの転勤

久々の更新です。通勤時間が短くなったので頻度は減ると思いますが、よろしくお願いします。 更新していないのにその間の方が閲覧数が多くなるという謎…笑 4月に転勤し、新しい勤務先になった。 実に10年ぶりの転勤である。 そして知り合いが一人もいない新…

子どもにつけさせたい力 教わるのか学ぶのか

僕は盲学校で働いている。 目の見えない子や見えにくい子がいる学校だ。 見えないということのがどういうことか、実感するのはなかなか難しい。 多くの人が想像するのは、今、見えている自分が突然見えなくなった姿であって、ずっと見えない・見えにくいまま…

大人になるにつれ、いろんなものを手ばなした『最初に夜を手ばなした』

本の感想。 ランキング参加中読書 「最初に夜を手ばなした(椿 冬華)」を読んで思ったこと。 最初に夜を手ばなした 作者:椿 冬華 発売日: 2020/03/12 メディア: 単行本 「最初に夜を手ばなした(椿 冬華)」読了 #読書Twitterでもお見かけしていて、絵が印象的で買…

コントロール感あるいは褒めすぎることの弊害

コントロール感についての話。 コントロール感、自己選択自己決定の話や親の指示や褒められることだけがモチベーションの子が失敗を親や教員を含めて周りのせいにするようになる実体験も含めてのはわかる気がします。— メガネくん@盲学校からの発信 (@tattum…

混沌が生まれる瞬間を目の当たりにする

最近学校の教室整備、片付け、不要なものの廃棄、わかりやすいラベリング、整理整頓をしている。 「職員室のモノ、1t捨てたら残業へりました!(丸山瞬)」 という本の実践だ。 職員室のモノ、1t捨てたら残業へりました! ―「捨てる」から始まる仕事革命! 作者:丸…

試練は超えられる人のところにしか現れないという言葉

「試練は変えられる人のところにしか現れない」という言葉があるが、それは本当だろうか。 そんなことを言うのは試練を乗り越えた人だけではないだろうか。 そして試練を乗り越えられたのは、その人の頑張りのおかげだけなのだろうか。 周りの環境は、タイミ…

いろんなものをあきらめる

あきらめるということについての話。 あきらめることが心身の健康につながるという本を読んだ。 自律神経を整える 「あきらめる」健康法 (角川oneテーマ21) 作者:小林 弘幸 出版社/メーカー: 角川書店 発売日: 2013/08/29 メディア: 新書 あきらめると言うと…

みんながみんな何かを抱えて生きている『パーソナリティ障害』

本の感想。 ランキング参加中読書 パーソナリティ障害 いかに接し、どう克服するか (PHP新書) 作者:岡田 尊司 出版社/メーカー: PHP研究所 発売日: 2004/06/16 メディア: 新書 『パーソナリティ障害』という本を読んで。 障がいとは何なのかと考えさせられる…

『お金2.0』多様な価値感が併存する価値主義の時代へ

本の感想。 ランキング参加中読書 『お金2.0(佐藤航陽)』という本を読んだ。 お金2.0 新しい経済のルールと生き方 (NewsPicks Book) 作者:佐藤 航陽 出版社/メーカー: 幻冬舎 発売日: 2017/11/30 メディア: 単行本 現在のお金のことだけでなく、これから先の…

自由と規律、あるいは制限

自由とはなんだろうかという考察。 自由だからなんでもできるのだろうか。 何をやっても自由という言葉は僕に北斗の拳の世紀末の世界を連想させる。 「ヒャッハー汚物は消毒だー!」 「生きていられるだけありがたいと思えムシケラども!!」 「ヒャッホー!…