既婚なのに独身と嘘ついて不倫するのは強くてニューゲームみたいなもんだというツイートを拝見した。
独身と嘘ついて未婚と付き合うような男なんて自己肯定感低くて自分に自信がないような女の子しか口説かない上に男側は結婚に至るまでの実績はあって自己肯定感あるんだろうからそりゃつよくてニューゲームになるよな〜 失敗しても帰るところあるんだから自機が多い状態みたいなもんだしな〜
— 石林グミ/Gumi Ishibayashi (@__stein) 2020年6月21日
恐ろしく秀逸な例えだと思った。
多くの人が、
「あのときこうしていたら・・・」
「あの時代、あの瞬間に戻れるのなら・・・」
などと過去の選択を悔み、もう一度を求める妄想を抱く。
それは、後悔という気持ちもあるだろうが、それ以上に、「別の選択をしていたらきっと成功していただろう」そして「(無意識かもしれないが、その後の展開に関する知識を持ったままの状態で過去へ行くので、)その後もいいようにできるだろう」という自分に都合の良い妄想を爆発させているからなのだろう。
考えてみれば、過去に戻ったとしてそれまでのパラレルワールド的な世界で経験したことの記憶が残っているとは限らない。
多くの小説やドラマ、映画でそういう設定になっているだけのことである。
と思ったら森絵都さんの『カラフル』はそれとは違う展開だったよなとか思ってしまいました(読んでない方、ネタバレになってしまったらごめんなさい)。
そして強くてニュゲームという響きは、手に汗握ってプレイしたあの名作を想起させる。
僕自身も強くてニュゲームへの憧れはある。
人間だもの笑
もし中学高校のバスケ部に戻ったら、この身長で意地張ってセンターするよりも、スクリーンアウトの技術を活かしながらフォワードへコンバートする道を選ぶだろう。
もうちょっと服や髪型に気を遣い、余裕を持っていたらもうちょっとモテただろうなとも思う(僕の個人的な話だけれど、モテ期は大抵付き合った人がいて余裕のあるときに来るのだ)。
大学生のときに噂で聞いたビットコインを買っておけば、左団扇で暮らせただろう。なんなら小学校中学校時代に、日本の未来はウォウウォウウォウウォウ言うてた時代に戻れるのなら買い占めたい株の銘柄がいくつも思い浮かぶし笑
まぁ現実にはそう上手くはいかないからこその強くてニュゲームへの憧れ。
でも冒頭の結婚まで持ち込んだ経験を活かした強くてニュゲームで自己肯定感低くて自分に自信がないような女の子を口説きに行くのはなんだか違うと思うんだよなぁ。
やっぱり、一度目の強くてニューゲームで即ラヴォスへ行ってボコボコにされるくらいの方が…などと思う僕は、魔王戦前にヌウ狩りでシャイニングを覚えるような男です。の