今週のお題「読書感想文」から。
小さい頃、クラスの中で勉強のできる方だった僕は、読書感想文があまり好きではなかった。
テストの点数と比べてあまり評価されなかったからだろう。
大学生の頃に先輩や友だちが実家に泊まりにきて、その時に見た小学校の卒業文集は我ながら酷いものだった。宿泊学習で乗ったヨットについて書かれていたのだけれど、その内容は、OPがオプティミスト(Optimist)の略であることから始まり、風に対してどう帆を傾ければどちらに進むのかなどの操作に終始していて、まるでヨットの手引書みたいだった。当時、小学生だった僕はよく書けていると思っていたけれど…笑
これは図工も同じで、そこそこ器用なのだけれども、偏執的に細かく正確に書く技術はなく、かと言って型からはみ出してのびのび自由に書くこともできていなかった。
今の教える立場、とりわけ支援学校にいる多様な子どもたちへ教える立場になると、作文や読書感想文、絵画どれもそうだけれど、まず苦手意識やわかりやすさを教えようとして、構造をわかりやすく説明し、型にはめようと考えてしまう。でも、なんだか型を強制するだけなのは嫌で、ちょっと変化球を入れてみたくなる(昔の自分とえらい違いだ)。
もちろん「守破離」という言葉があるように、いずれは自分の道を模索していくのだろうけれど、まずは型を守るとこが優先されがちだ。
中学1年生のテニス部でランニングと素振りしかさせてもらえないように、まずは型にはまるまで練習するのだ。
でも、結果、読書感想文で評価されるのは、そんな型にはまらない、のびのびした作品だ。
そう、型にはめるくせに、その型からはみ出すものが評価される。
お父さんとお母さんをこの豚たちの中から選べと言うくせに、答えは「この中にはいない」みたいな、なんだかなぁな気分にさせる展開なのだ。
それがちょっと納得できないのだろう。
でも、突飛なものや個性的なもの、支離滅裂なものに目が奪われるのが人間の性というのもわかる。
だからここからは提案だ。
堅苦しい読書感想文コンクールは取っ払って、
①定型タイプ(起承転結の枠が決まっていて、その枠内に自分の気になった場面やその理由、自分がどう思ったのかを記入する)
②破天荒タイプ(型なんてなし。インパクト勝負で自由に書いてよしな部門)
③絵画・造形タイプ(文字でなくたっていいじゃないか、自分の好きになった場面を作品で表現するんだ!)
みたいな部門にわけてみたらもっとおもしろくなるんじゃないか。
造形タイプだったらやる気出る子もいるだろうし、破天荒部門に俳句とか出す子もいてもいいし。
どうでしょうか。
なんてしょーもないことを考えました。
まぁ最後のやつとかそもそも感想文じゃないけどね!!
なんならこの文章自体が、読者感想文からはみ出したやつだけどね!!