メガネくんのブログ

何となく日々思ったことを書いていくブログです。教育や本の感想なんかも書いてます。表紙の画像は大体ネタです。

いろんなものをあきらめる

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あきらめるということについての話。

あきらめることが心身の健康につながるという本を読んだ。

自律神経を整える 「あきらめる」健康法 (角川oneテーマ21)

自律神経を整える 「あきらめる」健康法 (角川oneテーマ21)

 

 

あきらめると言うと、つい否定的なイメージが浮かんでくる。

でも、あきらめることを否定的に捉えるのではなく、あきらめない=固執すること、あきらめる=できるできないをはっきりさせ、気持ちを切り替えることと捉えると、その意味合いが変わってくる。

あきらめないということは、執着してるということでもある。

でも人間は自分で全てをコントロールできるわけではない。

特にストレスの原因となる仕事環境や人間関係は、自分でできることには限界がある。

 

自分の課題と他者の課題の分離

他人からの評価や世間の常識に流させれない(ある意味では無視すること)

 

これらもあきらめるということに繋がる。

 

本を読んでいて、アドラー心理学の嫌われる勇気やアンガーマネジメントの内容が浮かんできた。

嫌われる勇気―――自己啓発の源流「アドラー」の教え

嫌われる勇気―――自己啓発の源流「アドラー」の教え

 

怒りとは、その根本を辿っていくと、自分の未熟さを認めたくない心(恥ずかしい心)と、相手に依存(過度な期待)をする心のどちらかに分かれるらしい。

では、自分ができないことを認めたり、相手に過度な期待をしないなら、そのストレスは軽減されるのだろうか。

人はなぜ怒るのか (幻冬舎新書)

人はなぜ怒るのか (幻冬舎新書)

 

 

本の中で、人間の感情は想像力から生まれているという内容があった。

想像に任せてあれこれ考えれば考えるほど、いろいろな理由を思いついて、どんどん不安になったり、悲しくなったり、苛立ったりしてしまうのです。

 

この内容は、僕には村上春樹ねじまき鳥クロニクル』のボリスの「ここでは想像することが命取りになる」という台詞を連想させる。

ねじまき鳥クロニクル〈第1部〉泥棒かささぎ編 (新潮文庫)

ねじまき鳥クロニクル〈第1部〉泥棒かささぎ編 (新潮文庫)

  • 作者:村上 春樹
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 1997/09/30
  • メディア: 文庫
 

 

でも人間は想像せずにはいられない生き物なのだ。

そんな人間の弱さを受け入れて、ある意味では諦めて、生きていくしかないのかなぁ。

まぁ等身大の自分なんてそんなもんなのですが…。