すごくしっくりきました。
— メガネくん@盲学校からの発信 (@tattumiiii) 2020年11月30日
どんなに必要だと周りが思っていても、「本人が」必要と感じて、納得して、選択しない限り、その行動は続かない。無理矢理やらされるのはその強制がなくなった瞬間にやらなくなる(反動も大きい)ので論外。
ならどうやったら本人が必要だと感じるかを探らないと。 https://t.co/5ZPWj7i1im
人が自分を変えるためには、何かに納得して自分で選んで決めるしかない。
人に強要されたり、嫌々はじめたことは大抵続かないし、強要する人がいなくなると大抵やらなくなってしまう。どころかその反動が大きい。だから僕は威圧してやらせて、他の先生の前ではやらない子に対して「指導の仕方が甘いんですよ!!」という体育会系の教員があまり好きではない。
考えてみれば世の中にやった方がいいと言われるものは数多ある。
毎日の運動や筋トレも、健康的な食生活、野菜をたくさん食べたり間食や脂肪と炭水化物を控えたりも、
やった方がいいことを理解しても実際に行動しないのは何故だろうか。
それは本人が「納得」して、「必要」だと感じて、そうすることを「選択」したからだ。
苦手なことを頑張ることは確かに大事なのかもしれない。周りの人たちは、苦手なことにチャレンジすることが本人に必要だと思っていても、本人はそうしないことがある。もちろん本人の不安、失敗を恐れる気持ちなどもあるのだろうけれど、それが本人にとって必要だと感じているかどうかも大きいのではないだろうか。
支援学校で子どもたちと日々関わる僕たちは、子どもたちが自分にとって必要だと感じるために何ができるのだろうか。
子どもたちの好きなもの、大事なもの、必要なものを活かす方法もあるだろう。でも、子どもたちの好きなこと、大事なこと、必要なこと、こだわりを活用することは、子どもたちを追い込んでしまう諸刃の刃になりかねないことは忘れてはいけない。
自分が子どもたちの大事な人になるように関係性を築いていく方法もある。まぁ言うのは簡単だけど一朝一夕にはいかないけれど。
本当に叱るべきことは何か。何を言うかより誰が言ったか。信頼関係って大事。 - メガネくんのブログ
将来のために必要なことを伝えることも大事だろう。僕たちの言葉だけでなく、本人が実際に体験したり、外部の人から話を聞くことも有効だ。
本人が直接経験した上で、必要性を実感する方法もある。ただし、本人の自尊感情に配慮が必要だし、失敗したことから振り返ることが苦手な子は多い。
なんだ、結構やってるじゃないかとも思う。
でもこの「本人の必要なところへのアプローチ」という視点は忘れないようにしたい。
僕たちはすぐ自分の価値観で考えてしまい、根拠のない当たり前に振り回されてしまう生き物なのだから。