メガネくんのブログ

何となく日々思ったことを書いていくブログです。教育や本の感想なんかも書いてます。表紙の画像は大体ネタです。

きちんとしなければという呪縛を解くために

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入学式の話。

 

何も言わんでも ええねん

何もせんでも ええねん

笑い飛ばせば ええねん

好きにするのが ええねん

感じるだけで ええねん

気持ちよければ ええねん

それでええねん それで

(えー えー えー ええね)

 

ウルフルズ『ええねん』

 

勤務先で3度目の入学式。

支援学校にはさまざまな子どもたちが入学してくる。

延々と下足室を走り回っている子

座り込んで動きたくないと主張する子

小学部の教室についつい入ってしまう子

周りの子が気になって関わりにいく子

大きな音が苦手な子

大勢の中に入るのが嫌な子

などなど

 

僕はそんな子たちをにこやかに眺める。

いつの間にか多くの子が全然違う様子に変化するのを見てきたし、相手はナマモノ、生きた人間なのだ。

全てをこちらの思い通りにしようというのが烏滸がましいのだし。

 

 

でも子どものそんな姿を受け入れられない方もいる。

 

子どもは親から大きな影響を受けるのかもしれないけれど、親からは独立した一人の個人だ。

でも子の不出来は親の責任と考えてしまうこともあるのだろうが、その子のことはその子のことだ。

なんとなくのイメージで申し訳ないのだが、真面目な保護者の方ほどそういう傾向が強いのかもしれない。

走り回る我が子を叱りつける父親。

 

そんな光景を見ると、「きちんとしなければ」という僕たちの社会にかけられた強い呪縛を思う。

 

きちんとできる方がいいのかもしれないけれど…それにはすごいエネルギーがいる。

そもそもきちんとの定義なんて、時代や場所で大きく変わる。

 

まずはその子の現在地を、ありのままを受け止めて「ええんやで」と言ってあげることの方が大事なんじゃないのかな。

少なくともきちんとするために、叱りつけて脅してさせるのは違うよねなんて思ったり。

 

こんなことを言いつつ、僕も我が子には仕事で接する子たちと同じように関われないことがあるのだけれども。

 

 

願わくば「きちんとしなければならない」呪縛を解きたい。

 

世の中無理なことは無理だし、責任感から自分や子どものせいにしてしまうのではなく、「もう無理、誰か助けて!!!」と言ってくれるくらいでいいのだと。

千里の道も一歩から。

ぼちぼち一緒にやっていきましょう。

そう伝えたいと思ってしまうのだ。