娘の話。
クリスマスが近づいてきた。
小学2年生の娘はまだサンタクロースを信じている。
クリスマス間際の品切れがなによりも嫌いな妻は、「早く欲しいプレゼント決めないと流石のサンタさんも準備が間に合わないかも」などと言葉巧みに欲しいプレゼントを聞き出す。
年長の息子からはすでに聞き出し、配達された電動式のベイブレードスタジアムはすでに倉庫の奥に仕舞われている。
そして今年の娘が欲しいものは
・・・そう、
『魔法』である。
魔法をプレゼントしてもらう。
まだハリーポッターも読んでないし、
魔法少女に勧誘してくる怪しいケモノとも出会っていない…はずだ。
まぁまだ8歳。
12歳になっていないので手紙が届くまでマグルかどうかはわからないし、インキュベーターが声をかけるのも中学生以降の可能性が大だ。
でも、どこからそんな発想に至ったのか。
兎に角、娘が『魔法』のプレゼントを所望している。
ちなみに欲しい魔法は3つあって
- 食べたいものが出てくる魔法
- お金が出てくる魔法
- 行きたい場所に瞬間移動できる魔法
なのだそうだ。
欲望が止まらない娘…。
そして魔法のプレゼントを回避すべく、2番目に欲しいプレゼントを聞き出そうとする妻。
「ゼーリエですら一個しか魔法を教えてくれないんだから…しかも一級魔法使いにならないと教えてもらえないんよ」とまだ無資格の闇魔法使いですらない娘を諭しにかかる。
そう、娘は『魂葬のフリーレン』を熟読している。
いや、フリーレンにもそんな欲深い魔法はないけどね。
そんなやり取りを目にしつつ。
今年のプレゼントはどうなるのかと半ば他人事のように妻と娘のやり取りをながめている。
ちなみにプレゼント_魔法と検索したら
魔法瓶とパズドラの魔法石が表示される。
夢のない現実ですね。
さあクリスマスに乞うご期待。