今日の話は悪名高きおもちゃメーカー、バンダイについてだ。
以前にもブログに書いたが、うちの娘はプリキュアにハマっている。
そして今季のヒーリングっとプリキュアは、武器のヒーリングステッキやアースウィンディハープ、ヒーリングっとアロー(ちょいちょい新武器を追加してくる)やおしゃべりラテぬいぐるみなどに、エレメンタルボトルという付属アイテムを装着すると音声が流れるという仕組みだ。そしてこの付属品のエレメンタルボトルは、おもちゃとして販売されているだけでなく、お菓子のおまけ(いや、おまけではなくむしろメイン)や雑誌や衣服の付録、クリスマスケーキのおまけ、さらにはガチャガチャで入手することができる…逆にいえば、雑誌や衣服を購入したり、ガチャガチャに投資しないと全てを揃えることはできないのだ。
大人である自分も、雑誌(だいすきプリキュアというファンブック)で紹介されている20種類以上のヒーリングボトルを見て、コンプリート心をくすぐられた。4歳の娘がこれにあらがあるはずもなく、クリスマスケーキを予約させられ、その意味もわからず姉が持っているという理由だけで欲しがる2歳の息子にもお菓子売り場で1つ買う羽目になってしまった。
そしてこのシステムの恐ろしさは、おもちゃを買う→エレメントボトルを装着して音声が流れる→楽しい→別のおもちゃにも装着したくなる→最終的に全てのおもちゃとヒーリングボトルが欲しくなるという悪魔のスパイラルに囚われてしまうという点にある。ヒーリングボトルは1つ300円ほどとお安いが、それが高価な玩具への布石となっているのだ…恐るべしバンダイ。
最近のおもちゃのポイントの1つは、他のおもちゃなどとの互換性だ。
近所のライフで出会った娘と同じ保育園の男の子は、仮面ライダーのカードゲームに小銭を注ぎ込み、我がのおもちゃとカードをセットして、こうやるんだよと紹介してくれた。
横で呆れ顔のお母さんが、「毎週来たいって言うし、新しいおもちゃが出たらこのカードゲームにセットできるようになってるから欲しいって言うし、もう大変です」と言っていた。
あと「弟くんもそのうちこうなりますよ」という恐ろしい予言もされた。
そしてこのクリスマス前シーズンに入り、バンダイのCMがやたらと目につくようになった。
CMの度におもちゃが紹介され、「あれも欲しい、これも欲しい、全部欲しい!」と叫ぶ娘。
…いや、ブルーハーツちゃうねんから…強欲すぎるやろ…
…てかもうクリスマスプレゼントはこれでいいって言うてたやんか…
…もう買ってもうたから交換できへんし…
そしておもちゃの宣伝の終わりに流れる「クリスマスはバンダイ」とフレーズ。
もう聞きとうないです。
しかし、この海老で鯛を釣るならぬ、ヒーリングボトルでヒーリングっとアローを買わせる戦術は敵ながら天晴れである。
お金儲けに邁進するその姿勢は潔さすら感じる。
こうしてバンダイの掌の上で踊らされながら、娘との攻防は今日も続いていく。
追記
娘に買わされたプリキュアのクリスマスケーキについていたエレメンタルボトルというおもちゃを別売りのおもちゃにセットすると「メリークリスマス!」というキャラの音声が流れる。このおもちゃが販売されたのは2月、その時点で全ての仕込みが終わっているのだ。
恐るべしッ…バンダイッッ!!