仕事の話。
以前書いたブログの続き。
教員という世界について先輩からこんなことを言われたことがある。
「一般校は仕事量が1.5の人と0.5の人で成り立っている。そして支援学校は2.0の人と0の人で成り立っている」
こんな話を中心に3年を共に過ごした後輩たちと一緒の仕事をしたベテランの話をした。
みんなが苦しんだ愚痴で大いに盛り上がった。
ベテランと言えば自分が初任の時の研修で聞いた言葉を思い出す。
みなさんがこれから日々仕事に取り組み、子どもたちのことで悩み、考え、また勉強し自分を高めていき、20年が経つとベテランと呼ばれる立場になります。
一方、この先20年、自分からは特に何も学ばず、日々を乗り切り続け、特に成長しなくて20年が経ってもベテランも呼ばれるようになります。
みなさんはどちらのベテランになりたいですか?
「あなたたちはどちらのベテランになりますか?」 - メガネくんのブログ
愚痴の合間にそんな話をしていると後輩がこんなことを言う。
「メガネさん、違いますよ!ゼロどころじゃなくてマイナスですよ!」
「だって何話しても聞いてないし、説明したことを繰り返し質問されるし、振った仕事は終わらないから結局こっちがしないといけないし、できていないことを指摘したら面子を潰されたお気持ち表明の話や長文LINEが来るし…」
「明らかにマイナスですよ!」
そうだったのか…
通りでいつも以上にしんどかった訳だ。
自分では2.0の仕事をしているつもりだったのだけれども、2.5とか3.0の仕事量をこなしていたんだ。
例えるならピッコロが重いマントとターバンを身につけて戦闘している感じ。
もしくは遊助が「開(アンテ)」と唱える前とか
重力150倍でトレーニングしているベジータみたいな感じだったのか…
そりゃしんどかった訳だ。
自分で思っている以上の負荷がかかっていたんだもの。
ベテランとの仕事を終えた後、劇的に心の体も軽くなったのはそういうことだったのか。
そう納得すると共に、この先も組んで仕事をする可能性があることに戦慄を感じる。
そう僕の働く支援学校はチームプレイか基本なので大人同士の関係性がとても重要なのだ。
来年度の人事に祈りを捧げたい。
そんなベテランは同じクラスの後輩に
「私たちが若い頃は先輩の背中を見て学んできたのよ!(意訳:私たちを敬え)」
「私たちは(学年の会議で意見が通らなかったり、批判されても)大人だから我慢しているのよ!(意訳:私たちの意見を尊重しなさい→ちなみに全然我慢できず忙しい後輩を捕まえてグチグチ言ってるし、会議では何を言っているのかよくわからない)」
「(ベテラン仲間のミスでトラブルが発生したことについて)私なら(トラブルの原因になったのがメガネのクラスなので)自分のクラスが原因だったらまずは謝るけれどね(意訳:私たちは悪くない、お前たちが悪いのだから謝れ→ちなみにベテランは「知らなかった」「わからない」を連発して基本的に謝らない、そう帝王サウザーのように)」
などとお気持ちを表明していたそうだ。
それに対して飲み会での後輩は「見て学ぶ背中なんてないんですよ!」と声を荒げていたが笑
他山の石ではないのだけれども。
自分は前者の先輩後輩いろんな人の声を聞いて、学び続けるベテランになるべく、ぼちぼち頑張っていこうと再確認した。
そんな反面教師の話。