「インスピレーションが浮かぶのを待っていてはいけない」という写真作家のチャック・クロースの言葉から。
写真作家のチャック・クロースは「インスピレーションが浮かぶのを持ってはいけない」とアドバイスする。もっともよいアイデアは、常に作業をする過程で出てくるからだ。インスピレーションが働かないので文章が書けないという人が多いが、実際は文章を書き始めないからインスピレーションがわかないのだ。まだ準備ができていないので始められないという人も多いが、実際は始めないから準備ができないことの方が多い。
『「後回し」にしない技術(イ・ミンギュ)』より
この言葉は、「考えるだけの天才より、行動する馬鹿が勝つって事だ!!もちろん僕は別格だぞ!!僕は行動する天才だからな。」という台詞を思い出させる。
そう、どんなに優れたアイデアでと温めているだけではそこで終わりだ。
でもなにも考えていなくても、まずはじめてみると良くないところ、改善するべきところがだんだん見えてくる。
これは完璧に思えたアイデアでも同じだ。
最初から全てが完璧なんてことはない。
もしかしたら完璧なんてものはイデア界に置き忘れた幻想のようなもので、僕たちはないはずの完璧を追い求めているだけなのかもしれない。
でも愚直に進めていき、トライ&エラーで一歩ずつ進んでいく。
寝ても覚めてもそのことばかり考えている。
そんな状況のときにアイデアの神様はヒントをくれるのかもしれない。
「まだ準備ができていないから」
「どうなるかわからないから」
は断ったり中止するための理由ではないのかもしれない。
まだ準備ができていない、「だからこそまずトライしてみてデータを集めるべきだ」
あるいは、
どうなるかわからない、からこそ「まずやってみよう」
それが実はもっともパフォーマンスの良い方法なのかもしれない。
もちろん、なんでも愚直に進むのがよいという訳ではない。
なにを優先するのか、なにのために行うのかという優先すべき目的があって、それに向かっていくと決めた時の話だ。
特に僕の働く教育界隈は変化を嫌う風潮が強いように思う。
新しいことを始めると粗探しが始まる。
多くの人が重い腰を上げない。
失敗することを否定する。
でも、
教える立場の大人が、失敗を受け入れた上でトライ&エラーで前に進みつつ改善していく姿を見せられるのなら…
子どもたちのとるべき姿勢も変わってくるんじゃないだろうかなんて思ったり。