本の話。
『ぼくは会社員という生き方に絶望はしていない。ただ、今の職場にずっと……と考えると胃に穴があきそうになる。(フミコフミオ)』という本を読んで考えたこと。
フミコフミオさんは語る
「空気って読まないといけないの」
「相手の気持ちなんかわかるわけない」
「厳しい環境でしか学ばないことがあるなんて嘘だ」
「優秀な歯車は素晴らしい」
などなど
一見すると社会で言われていることとは逆説的に物事の本質をついているかのようなシニカルでコミカルな語り口。
でも僕が共感するのはそこではない。
彼なりの心理や理念がありながら、会社の上司や取引先、あるいは奥様を前にしてそれを曲げに曲げ、強烈なダメ出しを食らっても「きっつー」と言って乗り越えていく。
そんな彼なりの強かさに共感し、励まされる自分がいる。
クソなことに対してクソと思ってもいい。
ダメな自分のままでいても負けなければ人生に負けはない。
それも含めた自分の人生のジャッジを他人ではなく、自分で下すために。
今日も「きっつー」と言い訳をしつつ、山積みの問題を一つひとつへーこらしながら乗り越えていくのだ。
人生というクソゲーを。
多分。