どうやったら人は動くのかについての話。
Twitterで役立ちそうな教材があったら作ってみる。
都道府県をいろんな角度から学ぶためのスライドを思いついたら作ってみる。
Googleフォームが便利だと聞いたら作ってみる。
Googleフォームで小テストが簡単にできると本で読んだら作ってみる。
空いた本棚ができたと聞いたら、やりたかったおすすめ本コーナーを作ってみる。
使いずらい印刷室にみんなの作業スペースを作ってみる。
自分はいつから「いろんなアイデアを知ったら、まずやってみる」ようになったのだろうか。
わからない。
でも小学校のときに、ミニバス大会の決勝戦で小5ベンチ入りすらできていない補欠のくせに試合前の一言コーナーで優勝宣言をかましていたくらいだから生まれつきなのかもしれない。
イキって本で読んだ知識をひけらかし、根本的を「ねほんてき」と読んで爆笑されたのもいい思い出だ。
そういえば、中学高校大学の頃はすぐにできる好きな女の子と付き合いたくて告白→玉砕を繰り返していた。…今ならもうちょっと上手くやれると思うのだけれども笑。
自分から好きになって告白して唯一成功したのは今の妻だけだったりする。
話がそれたが、どうやら自分は「とりあえずやってみる」タイプの人間だが、このタイプはそんなに多くはないようだ。
前の職場で研修会をして、「今日の話めっちゃよかったわ〜」と言ってくれる人の行動が全く変わっていなかったなんてのはあるあるだ。
自分がやるのは簡単だ。
だって自分がやればいいだけなのだから。
問題は「どうやったら他人を動かすことができるのか」だ。
残念ながら僕にはついていきたくなるような魅力やカリスマも、思うままに他人を動かせる権威や権力も持ち合わせていない。
いろんなことを発信して、『相手に知ってもらう」ことはできる。
それは自分がやればできることだからだ。
問題は「知る」と「やってみる」の間にある、僕には無いように思うのだけれども、ある人には到底無理そうに思えるほどの、地を割くように深い溝と険しく高いハードルをどうやって超えてもらうのか、ということだ。
もちろんいくつか方法は知っている。
学校現場で働きながら、子どもたちの日々の変化に関わっているのだ。
だが大人を変えるのはそう容易いことではない。
- わかりやすくキャッチーなフレーズで伝えること。
- 面白く、楽しいこと。
- 利便性やお得さに気づいてもらうこと。
- 周りを巻き込んで雰囲気を作っていくこと。
もちろん自分1人だけでは無理だ。
でもそうやって熱意に溢れるほど、周りと温度差ができ空回りしてしまう自分もいる。
この無いようで有る深い溝と高いハードルを超えてもらうために…なにができるのかと考えながら、今日も潰れてしまわないようにほどほどに試行錯誤を積み重ねる。