子どもの話。
うちの子たちは欲が深い。
いや、欲があるのはいろんなことへの原動力につながるし、興味関心の幅が広いのだから悪いことではない。
でも、「あぁー、それズルい!!」という言い合いを四六時中聞かされるのはなかなか堪えるものだ。
なので、「ズルいっている気持ちはわかるけれど、その言葉だけじゃなんにも解決しないよ。だから『ズルい!』じゃなくて『私も○○ほしい』とか『○○してください』みたいにどうしてほしいかを言うようにしてみようか」とうちの子たちに言い聞かせてみた。
ズルい、うらやましいと思うのは周りのことをよくみている証拠だ。
そして欲はいろんな原動力の源だ。
ただズルいと思い、相手を妬ましく思うだけで終わってはなんにもならない。
- やりたいことをやるためにどうするか考える。
- 目的のために実際に行動し、達成できた経験を重ねる。
- 全ての欲望が叶う訳ではないので、限られた条件の中でどれを優先するか自分で選択する。
- 必要なら交渉する。
- やむおえずできなかったことを受け入れる。
経験を通してそんな力を身につけていってくれたらなぁと思っている。
残念ながら我が家はアラブの石油王ではないので、今現在、子どもたちがやりたいことが叶えられる条件は非常に限られるし、この先もおそらくそうだろうし。
そんなことを子どもたちに伝えるのは、なんの本だったか忘れてしまったけれど、子どもたちがワーワー不平不満を言う状況に対して「リクエストならお聞きしますけど」と返答し、それから子どもたちが具体的にしてほしいことを伝えるようになったというエピソードが頭の片隅にある。
まぁ我が家でそうなるのはまだまだ先なのだろうけれども。
人間は得したことの3倍損したことが印象に残ってしまう生き物らしい。
つまり千円落とした失敗を帳消しにするには、三千円払わないといけない。現実で三千円払うことはほぼないだろうけれども。
根っから後ろ向きでネガティブな生き物なのだから(それは野生の環境で生き抜くために必要なことなのだろうけれども)。
際限なく湧き出る後悔や不平不満に溺れるよりも、少しでも今できることを考えて前に進んでほしいという親心からも、子どもたちには「どうしたいのか」「どうすればいいのか」を考え欲しいと思う。
考えろ、マグガイバー。