子どもの話。
4歳の息子が急に「死ぬのが怖い」と言い出したらしい。
その話を聞いて、まるでコペルくんみたいだなぁと思いながらお風呂で息子に尋ねてみた。
特に誰かから言われたわけでもなく、なんとなく考えついたそう。
「死んだら、もうパパとかママとかに会えなくなって、それで本とか読んでもらえなくなるから…」と語る息子。
いや、本読み要員かい!とツッコミたくなると共に、なんとも言えない愛らしさが溢れてきた。
その日は延長して保育園から借りてきた本を読んで息子をハグして、それを羨ましがる娘もハグして寝た。
小さい頃の僕はいつ死について考えたのだろうか。小学校入学前に祖母が亡くなっているから、その頃には身近な「死」を経験していたはずだ。
誰しもふとしたときに死について考える瞬間が訪れるのだろう。
息子はもすぐ保育園で年小から年中へ進級する。
それについても不安な気持ちがあるようで、「知らない先生やったら恥ずかしいから緊張するねん」と語っていた。
それに対して娘は「ねぇねは小学校やから全員知らん先生やねんで!」とマウントをとりにいっていたが笑。
お調子者でわんぱくな息子には、実はそんな繊細な一面もあるのだ。
自分が大人になって子どもができ、それと同時に身近にいた大人がさらに高齢になって別れることが遠い未来のことではなくなってきた。
いつしか自分が祖父母や父母の立場になり、別れる側に回っていくのだろう。
繊細な息子はそのときどう思うのだろうか。
その辺りで想像に蓋をし、生きている間にもっと本を読んであげないとなと改めて決意した。