法事の話。
先日に祖父の三周忌と祖母の一周忌を兼ねた法事があった。
毎回同じ和尚さんが読経と説教をしてくれる。
そしていくつかあるネタも聞き慣れてきて、どんな話が覚えてきてしまった笑。
(余談だが、昨年から統一教会の新ネタが増えてきた。もう2回聞いたけれど)
そんなネタの中でも好きな話がある。
人は生まれてくるときと、亡くなるときとでは、反対になれる生き物なんです。
生まれてきたときは、自分は泣いていて、周りのみんなは笑っている。
でも死ぬときは、自分は笑っていて、周りのみんなは泣いている。
この歳になると死を意識します。
亡くなった方は、消えてなくなる訳ではありません。
成仏されて、今も、みなさんを見守られています。
さて、自分が死ぬときになにを考えるでしょうか。
生まれてきたときに、自分は泣いていた。その周りでお父さんやお母さんは、生まれたことを喜んで笑っていた。
その反対になるように。
今までの人生を振り返って満足して、笑って逝くことができたら。
そして周りの皆さんが、自分との別れを泣いて悲しんでくれていたら…いいですね。
そんな内容の話だ。
亡くなった祖父は、亡くなる前日に「お母さんありがとう」と繰り返していたそうだ。
亡くなったのは結婚記念日。
その2年後の同じ12月に祖母は亡くなった。
祖父母はどんな思いでこの世を去ったのだろう。
その心の奥そこまではわからないけれど、二人共安らかな顔だった。そして僕も含めて周りの人たちは泣いていた。
僕が死ぬとき…なんてまだイメージもできない。
その瞬間が予想できる場面とはもちろん限らないのだけれども。
でも、それまでの人生を振り返り、笑っていられる最後だったらいいなと思う。
周りの人たちには泣くより思い出話で笑っていてほしいのだけれども。