お風呂の話。
6歳の娘、4歳の息子、そして9ヶ月の娘の3人の子どもがいる我が家。
基本的に毎日子どもをお風呂に入れるのは僕の仕事だ。
まぁ姉と弟は「ママとがいい」と言って最近一緒に入らないことも多いのだけれども…。
10年前に実家で生まれたての姪っ子の入浴をサポートし、7年前に市の父親教室で学び、長女が生まれた病院で入浴指導を受けて以来、子どもとのお風呂タイムを過ごしてきた。
その中で生まれ、受け継がれてきた『3つの技』がある。
まずは「ガーゼいないいないばぁ」。
文字通り、乳児のお風呂で使用するガーゼタオルを使用する技だ。
濡れたガーゼを我がの顔に貼り付け、いないいないばぁをする。
顔を振ると比較的容易にガーゼが落ちるので、その瞬間に「ばぁっっ」と変顔をするのだが、歴代の子どもたちはこれにハマってくれた。
慣れてきたら子どもがガーゼを剥ぎ取りにきてくれる。
注意点は濡れたガーゼはあまり空気を通さないので、息が苦しくなるということだ。
CIAが拷問に使うやつですね。
ご使用時はご注意ください。
次は「へそベロベロ」。
これは、子どものおへそに向かって「ぶぅーっっっ」と息を吹き込む技だ。
おへそのこちょばさと、オナラのような「ぶぅーっっっ」という音がウケる。6歳の娘も4歳の息子もいまだに「へそベロベロしてー」と言ってくるときがある(流石に娘にはもう駄目と言っているが…)。
注意点は世間体。一度、保育園のお迎えに行った際にへそベロベロをせがまれ、子どもの服をめくって「ぶぅーっっっ」とやっていたら知らないお母さんにドン引きの顔で見られていた。
娘と同じクラスのお母さん方にはいつも子どもと触れ合い全力で遊んでいるヤバいヤツという認識があるからそんなもんだと思われているので大丈夫なのだが…。
そう言えば実家でやったときにも妹から「…やめときや」と言われていた。
ただ子どもウケはバツグンだよ。
最後は「今別府」。
関西圏以外の方はご存知ないかもしれない。
知る人ぞ知る吉本新喜劇の今別府直之の持ちネタだ。彼は友近やおいでやす小田の同期の新喜劇俳優だ。
「今別府」とは、彼の持ちネタである、乳首を触られると「ビーッ」と鳴り、4回触られると「ビーッ、ビーッ、ビーッ、ビーッ、ビッピリッピビッピリッピビッピリッピピッ、だぁっっっ!!」というギャグのことだ。
お風呂で子どもが僕の乳首を触ることで発動する。
もちろん現在8ヶ月の娘にも大ウケだ。
「ビーッ、ビーッ、ビーッ、ビーッ、ビッピリッピビッピリッピビッピリッピピッ、だぁっっっ!!」の後に「キャハッッ」と甲高い声で毎回笑っている。
なんなら最近は湯船に入り、僕のお腹の上に座らせると胸の辺りを触りにくるほどだ。
こんなバカなことをやっていると、妻とお風呂に入ったときにまで胸を触りにいくようになってしまった。
僕も子どもたちもお風呂を楽しんでいるのだが、十年後、二十年後に何かの拍子でこのブログを見たら一体全体どう思われるかのだろうか。
ただ僕の父親がお風呂でやっていた、湯船の中で出したオナラを、水面に浮かべたタオルでキャッチしてつくる「クラゲ」という技を僕も時折披露する(なぜ父親は毎回お風呂のタイミングでオナラを出せたのだろうか、僕には無理だ)。
風呂でおふざけをするのは我が家の伝統芸なのかもしれない。
そんな感じで、案外、この技が次の世代に引き継がれているのかも。