もうすぐ3歳になる息子の話。
2人目の子どもということもあり、またお姉ちゃんが目の前でいろいろ食べているということもあり、姉のときには「チョコはまだだめ」「ジャムは大きくなってから」「鯛焼きは皮だけ」なんて言っていたのが嘘みたいに食べものに対するルールが緩くなってしまった。
まぁ2人目はだいたいこんなもんだとも聞くけれど。
僕の妻は4人兄弟(姉兄妹弟)だけれども、妻のアルバムと一番下の弟のアルバムは分厚さが3倍、いやそれ以上にある(そして弟のアルバムには姉である妻がちょこちょこ顔を出すのだ)。
そんなゆるーい食のルール下で育った息子は、パンと唐揚げとポテトが大好きだ。
最近はあんこも好きだ。
なにを食べたい?と聞くと「パン」「唐揚げ」「マクド」という返事が間髪入れず返ってくる。
野菜は全然食べない。
唐揚げのお代わりと引き換えに、小指の爪くらいのトマトやきゅうり、ブロッコリーを口に入れ、お茶で流し込んでいるだけだ。
息子は腹の飢え加減で一人朝起きる。
そして一人で寝室を出てキッチンへ行き、冷蔵庫から牛乳を取り出し、コーンフレークやパンを貪るのだ。
注意するくらいでは止まらない。
そんな息子は姉よりもふっくらしている。
2000グラムで生まれ、小学校時代は骨川筋左衛門(ほねかわすじえもん)と呼ばれ、ガリガリだったのは僕だ。
これはそういうものなのか…それとも糖と脂のせいなのか…
先日は姉と一緒に朝食を食べていたが、姉が冷蔵庫から取り出したイチゴジャムをパンへ塗りたくっていた。
祖父母宅で食べたカキ氷にかけたカルピスが、机の上に飛び散ったのを指で舐っていた。
浦安鉄筋家族のフグオやん。
「キャプチュー」とか言わないよね。
これはアカンやつである。
どうにかしないといけない。
しかし甘味には強い中毒性、依存性があるのだ。
調べてみたら、「砂糖依存症」や「麻薬並みの依存性」、「砂糖はマイルドドラッグ」、「砂糖の取り過ぎで攻撃的な性格に」なんて書いてある。
だからフグオはああなのか…
駄目だ、我が子をフグオにさせるわけにはいかない。
そうは言っても、一人で朝6時前に起き、パンを貪っている息子を止める手立てはない。
三つ子の魂百までと言うが、もうその三つ子なのだ。
百までこのままなのだろうか…。
甘味をめぐる息子と僕の戦いはまだまだ終わらない。
今のところ息子が優勢だけれども。