うちの夫婦はどちらも一番上の子だった。
僕は2人兄弟のお兄ちゃん。
妻は4人姉兄妹弟のお姉ちゃん。
妻も僕も物心ついたときから「お姉ちゃんだから」「お兄ちゃんだから」と我慢させられることが当たり前だった。
別にそれだからといって妹や弟のことが嫌いなわけじゃない。
きっと1番上だからこそ得た恩恵もあるんだろう。
それでも僕自身は「お兄ちゃんなんだから」という言葉にはいい思い出がない。
幼い頃には妹が売ってきた喧嘩を買ったら、お兄ちゃんという理由だけで父親に叱られ、家の外に放り出されたこともある。
1番目というだけでやりたいことを伝えたときなど、両親と衝突することが多い。
逆にうちの妹なんかは典型的な2番目タイプで、僕と両親の衝突を見て参考にし、器用に立ち回っていた。
今の僕たちには姉弟の2人の子どもがいる。
しっかり者のお姉ちゃんとちゃっかり者の弟くんといった感じ。
弟くんはうちの妹と同じ典型的な2番目タイプで、お姉ちゃんが叱られているのを見るとすぐに空気を読み、叱られないように立ち振る舞う。先日は、姉と二人で遊んで危なかったところを注意され、否定するように手を振り「ちゃうちゃう、ねぇねが、ねぇねが」とやっているので思わず動画に撮ってしまった笑
お姉ちゃんに我慢してもらう場面がないわけではない。
でも「お姉ちゃんなんだから我慢しなさい!」とは極力言わないようにしている。
どちらかというと弟に譲ってあげて欲しいときには話をして譲ってあげて欲しいことを伝えるし、本人が絶対嫌なときは強要はしないし、譲ってくれたときには「ありがとう」と伝えるようにしている。
おもちゃの取り合いなんかも、どっちのおもちゃなのかを確認して、相手がいいよと言ってから借りるようなルールにしている。
お姉ちゃんは最初は親や祖父母、叔父叔母からの愛情を独占していたからかどちらかというと独占欲が強く、弟が勝手に自分のおもちゃで遊んでいるのをみて「それねえねのー!」と怒ったりする。弟が「貸して」とお願いすると大抵気前よく貸してくれるが、お姉ちゃんが弟のを勝手に(こっそり)遊んでいるときは「貸してって言ったの?」と指摘はする。あと弟にあげたはずのおもちゃの所有権を訴えたりするので、それはちゃうやろと話したりもする。
やっぱりお姉ちゃんは叱られがちだ笑
今は弟くんがお姉ちゃん大好きで「ねえねー」と追いかけたら真似したりといった感じ。お姉ちゃんはそれが嬉しいときもあるし、少々めんどくさいときもあるが好きは好きでなにかと面倒を見てくれている。
この先2人の関係がどうなっていくのかはわからない。
特に思春期に入るとトラブルは絶対あるんだろうけれど…。
振り返れば「あのときお父さんが…お母さんが…」なんて言われることもあるだろうけれど…。
まぁぼちぼちやっていってくれたらなぁ。
もし3人目ができたらどんな化学変化がおきるのかも楽しみだ。