拝見したツイートから
バナナマン設楽の名言
— わかめ (@senseiwakame) 2021年6月19日
『怒る人は引き出しが少ない人』 pic.twitter.com/NJSJj1eI3d
「怒る人は引き出しが少ない人」という言葉。
いつからだろうか、多分、29歳のときに中間管理職的なポジションを任されてからだろう、人に対して強く怒ることが少なくなった。
立場上、誰かがある人を批判している場面で、「いやいや、でもあの人にもいいところがあって…」とフォローしてしまう自分がいる。心の底からそう思っている訳でもないのに。
教員という立場上のこともあって、あえて子どもたちに叱ることもあるけれど、基本的には感情的になって怒ることは最近はない。
怒って脅して無理矢理やらせても、それは一時的なその場しのぎの対応にしかならない。
だったらその子の原因を探って、その子が変わっていく方法を考えた方がいいよね、と思うからだ。
中間管理職時代に、自分に対して怒りをストレートにぶつけてくる先輩がいた。
正直しんどくなった。
その時期には怒りという感情についての本を何冊か読んだ。
その中で、怒りは相手への期待と現実のズレ、もしくは自分の恥ずかしさを隠すためのものだみたいな話があった。
子どもや同僚などへの怒りが、期待と現実のズレからくるものなのだとしたら…多様な考え方を知ることや様々な対応方法という自分の引き出しを増やすことが、そのズレをなくしていくことに繋がるのかもしれない。
恥ずかしさを隠すための手段として怒る子たちもたくさんいる。
それを叱ってなんとかするのではなく、失敗や間違いをしてもいい雰囲気をみんなで形成するなんて方がいいよねと思う。
だから恥ずかしくても子どもの前で失敗を一緒に笑えたら…いつかそんな子たちの在り方も変わっていくのかもしれない。
なんて思いながら、毎日、試行錯誤を繰り返している。
これが我が子になると、期待が強すぎるのか、なかなか上手くいかないのだけれども。
働き始めた当初は、頭ごなしに叱ることも少なくなかったのだけれども、そんな僕に、相担任の先輩は「叱るのは10の内、1か2にしておかないといけないよ。でないと子どもの心が離れてしまって、話を聞いてくれなくなるから。それから叱った分、いっぱいその子と遊んであげてね」と教えてくれた。
本や研修会で、いろんな子たちの特性を知り、「そんなこともあるよね」といろんなことを受け流せるようになった。
怒るのは引き出しが少ない人なのだとしたら、そうやって時間をかけながら得た本や研修で学んだ知識や周りの人たちとの関わりのお陰で、僕は引き出しを増やすことができたのだろう。
たまには感情的になっていいんじゃないの?と自分自身に思わないことがない訳ではないのだけれども。
でも、それがいろんな人と関係をつくっていくことに繋がるのなら、まだまだこれから、もっと引き出しを増やせるようになりたいな。