他校の校長先生の話を聞いて思ったこと。
不易と流行という言葉がある。
最近はICTやアクティブラーニングなんていうか題の研修会が増えた。働き方改革という言葉もよく聞く。
その校長先生が言われていたのは、「ブームで教育をしている訳ではない」ということ。
ICTやアクティブラーニングは子どもが成長するために僕たちが使う手段。あくまでも手段であって目的ではない。
使うメリットもデメリットも、使わないメリットもデメリットも僕たちは理解しておかないといけない。
目的は子どもたちが成長すること。
成長とは何か。
どんな力をつける必要があるのか。
これからの世の中はどうなっていくのか。
そんなことを考えないと、形だけになってしまう。効果はイマイチだ。
働き方改革もそう。業務の効率化もそう。
教員がゆとりを持ち、子どもたちに関わる大切なところに力を入れられるための手段。
早く帰るだけが目的ではない。
教科の授業だって、知識を伝えるだけが目的ではないと僕は思っている。
考えること、考えを広げること(考え方の枠組みを増やすこと)、調べる方法を身につけること、考えをまとめること、他者にわかるように伝えること、失敗すること、改善方法を探すこと、協力すること、上手に断ること、指示を聴くことが、相手の話を聴く(傾聴)こと、質問すること、などなど。
子どもにどんな力をつけたいのかによって、内容や手段は変わってくる。
変えるべきもの。
変えてはいけないもの。
自然と変わっていくもの。
変わらないもの。
流行に流されず、自分で考えないといけない。
僕自身の経験だが、視覚障がいの専門性について調べ学びまとめる中で出会った史料がある。
僕の生まれる前、昭和50年代にまとめられたその資料の内容は、現在の僕がまとめた内容と驚くほど似通っていた。
時代が変わっても、変わらな本質もある。不易。
流行に流されすぎないように。
本質、大事なものは何かを忘れないように気をつけよう。