カップヌードルの話。
前にもブログに書いたのだけれども僕はエビが嫌いだ。
小学校の頃は、給食にエビが出ると掃除時間が終わつて「もういいよ」と言われるまで席で黙って耐えていた。
食べるように強要され、食べたエビを嘔吐し、自分で片付けたのも今となってはいい思い出だ(全然いい思い出ではない)。
カップヌードルを食べるときもエビは捨ててからお湯を入れる。
今は学校で働いていて、もちろん給食にはエビが出てくる。
子どもたちの手前、口に入れたエビは最低限咀嚼し、牛乳で流し込むようにしている。
子どもたちも僕のエビ嫌いを知っていて、メニューにエビが登場するたびに声をかけてくるし、エビを前に苦い顔をしながら咀嚼する僕を笑いながら眺めてくるのだ。
ただ最近は物価高の影響か、給食にエビが出る機会が激減している。
エビチリがトリチリ(鳥の唐揚げをエビのチリソース風ケチャップ で和えたもの)に変わり、悲しむ子どもたちを横目に内心ではガッツポーズである。
そんな僕のことを知っている同僚が、「こんなの見つけたよ」とカップヌードル謎肉まみれという商品をプレゼントしてくれた。
曰く「これならエビを捨てる必要がない」「時代がメガネ先生に追いついてきたんだよ」とのこと。
有り難い。
カップヌードルミュージアムで作った謎肉とひよこちゃんかまぼこのみのカップヌードルを思い出しながら美味しくいただいた。
話はそこでは終わらない。
この謎肉まみれの話は家族内でもしていたのだが…
それは娘とお昼ごはんを買いにコンビニへ立ち寄った時だった。
カップラーメンコーナーを眺めてみると、先日美味しくいただいたカップヌードル謎肉まみれがあった。
「おっ、いい感じに並んでる」
その隣にはカレー謎肉まみれなる新商品もあったのだ。
「時代が追いついてきたな笑。カレーも美味しそう」
なんて眺めていると冷や汗が流れた。
「なん…だ…コレは…」
そう、その隣には悪魔の商品が陳列されていた
商品名を口にするのもおぞましい。
僕が謎肉まみれに歓喜している裏で…
こんな…
こんな…絶望的な商品が販売されていたのだ。
開発した人の狂気を感じる。
娘にも「パパ絶対食べられへんやん」と言われた。
自分の嗜好に合った商品が販売されたからと浮かれていてはいけない。
こちらが深淵を覗くとき、深淵もまたこちらを覗いているのだから…