メガネくんのブログ

何となく日々思ったことを書いていくブログです。教育や本の感想なんかも書いてます。表紙の画像は大体ネタです。

AIは万能ではないのだけれども非常に強力なライバルです。

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本の感想。

 

『AI vs. 教科書が読めない子どもたち(新井 紀子)』という本を読んだ。

 



 

Kindle unlimitedで読みたかった本が読めるのはありがたい。

新井先生のこの本の続きというか、アンサーブックも読めるし。

 

東ロボくんのことはちょっとだけ知っていたし、『10年後の仕事図鑑(堀江 貴文/落合 陽一)』を読んで以来考えている、「自分の仕事がAIにとって変わられるのでは」や「AIが台頭するこの先の世を生きる子どもたちに必要な力は」という考えに1つの回答を示してくれた本だった。

A Iはいくらそれが複雑になって、現状より遥かに優れたディープラーニングによるソフトウェアが搭載されても、所詮、コンピューターに過ぎません。コンピューターは計算機ですから、できることは計算だけです。計算するということは、認識や事象を数式に置き換えるということです。  つまり、「真の意味での A I」が人間と同等の知能を得るには、私たちの脳が、意識無意識を問わず認識していることをすべて計算可能な数式に置き換えることができる、ということを意味します。しかし、今のところ、数学で数式に置き換えることができるのは、論理的に言えること、統計的に言えること、確率的に言えることの 3つだけです。そして、私たちの認識を、すべて論理、統計、確率に還元することはできません。

ビックデータや音声・画像認識などのAI技術の進化とスカイネットマトリックスのコンピュータといった人工知能としてのAIの違いや今の数学、論理、確立、統計をもとにしている以上、真の意味でのAI(人間の一般的な知能と同等レベルの知能)やシンギュラリティ(技術的特異点、「真の意味での A I」が、自律的に、つまり人間の力をまったく借りずに、自分自身よりも能力の高い「真の意味での A I」を作り出すことができるようになった地点)は、今の路線のままではこないということも論理的によくわかった。

 

AIは、条件やルールなどのフレームが設定され、かつ論理・確立・統計の活用できる分野では処理速度やデータ量を活かした圧倒的な能力を持つ。それは人間の上位互換と言えるだろう。

もちろんそれは適切な条件付けや正しい学習データがあるという前提になるのだが…

だからAIの強い分野で戦うことは、レッドオーシャンどころか生身で修羅の国に放り出されるようなものだ。

現実的にはそういう分野でAIを活用しないことが、利益率やコストの差につながり、淘汰されていくということになるのだろう。

 

では、AIを活用しつつ、僕たち人間がAIに代替されないポジションをキープするためには、どんな力が求められるのか…

 

その辺は次の回で。

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