初めて教え子とのお別れしました。
なんだろう。
ちょっと前までは元気だったのに。
こないだお見舞いで握った手は温かかったのに。
今でも起き出してきて、いつものように声をかけてくれそうなのに。
でもこれでお別れなんだ。
冷静な自分と納得いかずに泣いている自分がいる。
支援学校に勤務しているからには、いつかはこんな日が来るとは思っていたけれど。
彼からはたくさんのものをもらいました。
僕は彼に何を届けることができたのだろう。
お見舞いさせてもらって、こうやってお通夜に来させていただいて、お母さんには感謝の気持ちしかない。
ありがとうございました。
式場には転勤された方々や卒業生とその保護者がいて、賑やかだった。
卒業生みんなに話しかける。
「元気?」「楽しんでる?」
お母さん方に話しかける。
「元気にしてますか?」「楽しくやってますか?」
就職とか生活とかお金とな悩みとか生きていく上で必要になることは山ほどあって、身につけないといけないことも山ほどあって、もちろん全部大切なんだけれど。
それでも元気で楽しくやっているということは、当たり前なんだけれどすごく大事なことなんだなぁと改めて考えさせられました。
もちろん自分も含めていつどこでどうなるかはわからない。
今日が最後の日だと思って最後の日を迎える人は少ないだろう。
いくら拒絶したって別れは来るのだ。
そんなときのために必要な力を身につけることも大事。
子どもより親の方が早くに亡くなる方の方が多いかもしれないと思いつつ、子どもたちが自分なりに自立できるようにと思っていろいろと関わってきた。
そのためには厳しさも大事。
頑張ることも大事。
もちろん。
でもこんな風に別れが来るのなら、楽しんで満足できる時間も必要だよなと思います。
みんな楽しく元気にやってくれたらなと本当に思います。
そして子どもに与えているつもりになってもらったものの大きなこと。
ありがとう。
そしてもらったものに報いるために、また頑張らないといけないなぁと思います。
僕は子どもたちに何を遺せるのだろう。
頑張ろう。