映画の話。
スラムダンクの映画『THE FIRST SLAM DUNK』を観た。
【以下、ネタバレが嫌な人は注意↓↓↓】
以前も書いたかもしれないが僕はスラムダンクのファンだ。大ファンだ。
小学生でミニバスをやっていた時期かちょうどスラムダンクのアニメの時期だった。
毎週父親が買ってくるジャンプを貪るように読んだ。
その頃は小学生定番の古今東西「スラムダンクのキャラ」で服に名前の書かれた審判の名前(友だちがコミックから発見したと言ってたはず…もう覚えていないけれど)が出てきた。
中学で県大会決勝リーグの準決で負けたときには監督が「がけっぷち」の垂れ幕を作っていた…結局3位で全国大会には出場できなかったけれど。
大学生の頃に学祭のスラムダンクマニアッククイズ大会に参加したのもいい思い出だ。
その直前は完全版コミックスを読み返し、身長体重などのデータを覚えていた。11月の大会本番には友だちがつくってくれた湘北4番のお手製タンクトップユニフォームを着て出場した…翌日に風邪を引いた。
学生時代に友人とスマブラしていたときには相手を倒すと「ボボォン!!」と挑発しあっていたし、友人のドンキーに叩き落とされて言われる「どんどんどんどん入れまっせェ!!」には殺意しか覚えなかった。
もちろん単行本も完全版も「あれから10日後」も持っている。
働き出してからも職場で布教してきた。
毎日完全版を持っていくのは重くて大変だった…。
サウナに入れば頭にタオルを被って牧になるし
荒ぶってるやつを見ると大人になれよと思うし
何年経っても働かない大先輩を見ると谷沢を思い浮かべるし
モップを見ると鉄男が頭から離れない。
僕はそんな人間だ。
前置きが長くなったが、映画の話だ。
何度も読み返した山王戦。
リョーチンのエピソードが掘り下げられていて、それに合わせて前半戦(すっぽんディフェンス)や、いくつかのエピソード…魚住の板前姿「泥にまみれろ」や谷沢に対しての「お前を超える逸材がここにいるのだ……!!」、流川の「北沢?沢北じゃねーかどあほう!!」、バスケ狂テツ北沢がカットされていた。
原作に忠実ではないという批判があるのは百も承知だけれども、まるで自分が山王戦の会場内にいて試合を観戦しているような雰囲気を味わうことができた。
もちろん話の流れは全て頭に入っている。
「この音が…俺を甦らせる何度でもよ」の三井も、「ドリブルこそがチビの生きる道なんだよ!」のリョーチンも、花道の「ヤマオーはオレが倒す!! by天才・桜木!!」と「……どうだオメーラ。これで勝つしかなくなったぜ」も「オヤジの栄光時代はいつだよ…全日本の時か? 俺は……俺は今なんだよ!!」も「左手はそえるだけ…」、石井健太郎の「ぐひん…湘北に入ってよかった……」も、花道と流川のハイタッチも…
カットされたエピソードとの繋がりが不自然な部分はあるのかもしれないのだけれども
でも、原作とは違う映画を観ながら僕の脳裏に再生されたのは紛れもなくスラムダンクだった。
いつの間にか映画であることを忘れて、
心の中で次の場面のセリフを呟き、
僕自身がスラムダンクの世界を直に体験する
そんな不思議で最高の時間を過ごすことができた。
という、ただただ楽しかったという個人的な感想のブログです。