今週のお題「いい肉」について。
肉か魚かと聞かれると大抵肉を選ぶ。
飛行機の機内食もそう。
つまり僕はどちらかというと肉派だ。
いいお肉を食べたことがない訳ではない。
結婚前から、子どもが生まれるまでは、妻と付き合った記念日(イコール結婚記念日)やクリスマスイブのディナーにちょっといい鉄板焼きのお店に行ったりなんかもしていた。
友だちが三重の松坂市に住んでいたこともあり、何度か本場の松坂牛(まつさかぎゅうではなく、まつざかうしの方)をいただいたこともある。
あのお店で食べる、いいお肉。
口の中に入れて噛んでいると消えてしまう系のお肉。
ガーリックチップや山葵を多目に乗せてもそれに負けないくらいの脂の旨味と風味。
量は満腹になる程ではなく、またすぐにでも食べたくなるようなあの感覚は今も好きだ。
でもそんなに高貴な生まれではないので、そうそういいお肉は食べられない。
それに舌の問題かどうかはわからないが、脂身の多い、所謂サシの入った特上のお肉はそれほど量を食べれない。
どちらかというと、肉汁の溢れる赤みのお肉をそこそこの量で食べる方が好みなのだ。
赤みのお肉は別に外食でも構わないのだけれども、
いきなり立ち食いのできる、マイレージポイントの貯まるあのお店は、あそこは脂身もきっちり量に入ってくるのがたまにキズ。
沖縄で大学時代の連れと食べた大食い対決のメガポンドステーキ(600g)は、きっちり赤身だったけれど量が多すぎた(昼に特大ソーキそばを3杯食べていたせいもある)。
定期的に食べ放題のできるステーキのボス的なお店は、せっかくステーキも食べ放題になるコースにしたのにお肉がゴムのように硬く、ハンバーグばかりを注文するという悲惨な結果になってしまった。
こうなると家で作る他はない(別に探せば赤赤身の美味しいお店は山ほどあるはずだけど)。
別に料理は苦手ではない。
少し手間ヒマをかけるだけである。
まず、お肉は常温になるまで置いておく。
できればある程度の厚みに切っておく。
脂身は取り除き、筋を切り、フォークで何度も突き刺しておく。
塩胡椒は諸説あるけど、焼いてからふりかけるのがいいらしい(焼く前に塩胡椒を振って、出てくる余分な水分をキッチンペーパーで取り除くというのもみたことがある)。
強火で一気に焼き上げる(ミディアムレアくらいが好みなので)。
焼いてから少し休ませる。
休ませている間にソース(個人的には焼いた後の脂に醤油と酒とめんつゆを入れて煮詰めるものがオススメ、ポン酢も好き)をつくか、取り除いて置いた脂身を細かく切ったものをピーマンともやしと炒めた付け合わせをつくる。
お皿にもって出来上がり。
これで安いお肉でもそこそこ美味しくいただくことができる。
・・・
一体なんの話なのか。
お題は「いい肉」だったのに、安い赤身ステーキを美味しく食べる方法になってしまった。
大体いい肉の日はもう過ぎているし、体調が悪過ぎていい肉どころの騒ぎではなかった。
ちょっといい肉が食べたかったのに、食べれなかった腹立ちも入っているブログはこれにて終了です。
今週のお題「いい肉」