ツイッターで「5年続けば趣味、10年続ければ道」という言葉を見かけた。
障がいや福祉と関わって
教員という仕事について
特別支援というフィールドで
盲学校で視覚障がい教育に携わって
10年という月日を考えると、どれも自分の道になったと言えるのだろうか。
でも道を進めば進むほど、今までわかっているつもりでいたことを、実は、全然知らなかったことに気づいていく。
盲学校で色々経験し、学校の中ではいろんなことを知っている立場になった。
外部の研修会に参加したり、講師を担当した校内研修の資料作りで調べたりする中で専門的な知識も増えてきた。
視覚障がい教育には専門性が必要とされる。
一昨年の夏の研究会で、専門性を具体化、視覚化してわかるようにしないといけないという講演と出会った。
専門性、専門性という言葉だけではダメだ。
何を知っていないといけないのかがあやふやになってしまう。
本当に専門性があるのかどうか、客観的に評価できないといけない。
例えば点字にしても、点字のルール、点字を打つ機器、パソコンを使った点訳、点訳ボランティアや点字図書館との繋がり、点字を読む前の段階の訓練、点字を読む初期指導、点字のついているものや点字でサービスを受けられるものなどなど、そしてそれぞれの項目に細かな内容がある。
それらの専門性の項目をまとめるために、本を読み、ネットで資料を探した。
学べば学ぶほど、調べれば調べるほど、自分がいかに知っているつもりで知っていなかったのか、わかっているつもりでわかっていなかったのかを突きつけられた。
後輩にすすめられ、ツイッターを再開したのはそんな昨年の秋だ。
そこからまた大量の情報を得ると同時に、また知らない自分を突きつけられた。
自分の知識や経験を発信することもはじめた。
自分の知識を確認するためでもあるし、拙い自分の知識や経験を伝えることが役立つ人もいることを知ったからでもある。将来の自分のポジションを確保するためでもある。
この道はなかなか奥が深い。
正直自分で選んだ訳ではない。
たまたま縁があった道だ。
正直他の道にいこうとしたこともある。
でもこの道で学んだことは色々な他のことに通じている。
通じた先の道が合わさって、僕の一生になる。
行けばよりわからなくなる。
でも、行けばわかるはずだ。
まぁとりあえずぼちぼち進んでいこう。