今週のお題「マメ」より
豆知識といえば、「大豆は枝豆やねんで…それは豆知識ちごて豆の知識やーとか言うて欲しかった」が浮かんでくる37歳社会科教員。
折角なので、社会科っぽい豆知識を披露。
えんどう豆は古代エジプトのツタンカーメンの副葬品から発見された歴史ある豆。その王家の墓から発見された豆が発芽し、その子孫がツタンカーメンのエンドウという名前で売られている…という話を聞いたのだけれども、よくよく調べてみると学術的にはかなり怪しい話らしい。
このえんどう豆を使った実験で背の高さやシワ、色の遺伝について研究したのが、中学理科で学ぶメンデルさんだ。彼は修道院で司祭として働く傍ら、えんどう豆の交配実験を行ったそうだ。
節分の日に投げることでお馴染みの大豆は、実は東アジア原産。中国や日本では五穀の1つとして重用されました。現在では飼料用や油用に世界中で栽培されていますが、20世紀初めには東アジアでのみ栽培されていたそうです。
なぜ大豆を投げるのかというと、
①昔話で豆を投げて鬼の目を潰したエピソードがあった
②豆には「穀物には生命力と魔除けの呪力が備わっている」という信仰がある
③語呂合わせで「魔目(豆・まめ)」を鬼の目に投げつけて鬼を滅する「魔滅」に通じ、鬼に豆をぶつけることにより、邪気を追い払い、一年の無病息災を願うという意味合いがある
からなのだそうです。
そんな大豆ですが、日露戦争中には日露両国はビタミンC不足の脚気や壊血病に大いに悩みました。
日本は麦飯の導入でなんとか持ち堪えたものの、旅順開城前のロシア軍はほとんどが壊血病患者だったとか。
大豆は豆のままだとビタミンCを含まないのですが、発芽してもやしになるとビタミンCを含むという不思議な植物。
そして開城された旅順には備蓄として大量の大豆があったそうな…。栄養学が知られていれば、もしかしたら戦争の結果は変わったのかもしれないというifの話。
ちなみにビタミンCは熱に弱く水溶性なので、もやしから効率よく摂取するには生で食べないといけないんですよね。生でもやしをムシャムシャ食べるロシア兵…なんだかなぁ…。
そんな我が家では、恒例の恵方巻き、そして鬼ジャンケンの後にリアル豆(小袋入り)や新聞紙を丸めたマメを片手に豆まきが繰り広げられます。
今年は誰が豆をぶつけられることになるのか。