メガネくんのブログ

何となく日々思ったことを書いていくブログです。教育や本の感想なんかも書いてます。表紙の画像は大体ネタです。

不自由な旅の思い出『ライフトラベラー』

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本の感想。

 

『ライフトラベラー 人生の旅人(喜多川 泰)』という本を読んで思ったこと。

 

旅の話かと思いきや人生の話。

いや、LIFE IS JOURNEYという言葉もあるし、人生は旅みたいなものかもしれない。

 

「…ぼくがきみに経験してほしいのは、ほとんどすべてが<自由>な<不自由な旅>だ。そんな旅こそ、きみの人生を変えてくれる旅になる」

学生時代に行ったボランティア旅行を思い出す。

前日のバイク事故。

聾で車椅子のおじいちゃんと2人で行ったグアム。

英語もカタコト、手話もカタコトの中での同時通訳。

突如要求される日本食レストランや中華レストランをホテルの受付で書き出す。

エレベーターのない水中水族館。

抱えながら、足で浮き輪を蹴りながら向かったビーチ。

手伝ってくれた刺青のお兄ちゃんたち。

一番初めに案内されて搭乗し、一番最後に案内されて皆と違うルートで降りていく。

夜中に抜け出して行った本場のマクドナルド。

同じくこっそり夜中に抜け出して選んだおみやげ。

 

予想外のことだらけの不自由な旅は、なにものにもかえられない思い出、経験になっていた。

多分、パッケージツアーではできないであろう経験。

 

でも自由というのは大変なものだ。

何かを選ぶということは、他の何かを選ばないということだ。

何かを選ぶということは、それを選んだ結果を自分で受け止めるということだ。

 

 

でも、ほんとうの意味で〈働く〉というのは、〈経験〉をお金に換えることなんだ

僕は働くときに、自分の時間をお金に変換しているのだろうか。

それとも僕にしかできない経験をお金に変換しているのだろうか。

もとは他の誰かの経験でも、自分で消化し、自分の言葉で語れる経験にできていればいいなと思う。

そうやって経験にするためには、自分で選んで自分で決めてきたものを積み重ねていく必要があるのだと思う。

 

不自由な旅の行く末に想いを馳せながら。