メガネくんのブログ

何となく日々思ったことを書いていくブログです。教育や本の感想なんかも書いてます。表紙の画像は大体ネタです。

何かに取り組むときのリスクだけでなく、選択しないときのリスクも考える

f:id:megane_kun_ha107:20191209193949j:image

人間は千円払う喜びよりも千円落とす後悔の方が大きく感じる生き物だ。

得るメリットよりも失うデメリットを考えてしまう。

それは原始の時代から生き残るために必要な脳の判断だったのだろうけど、それとは比較できない安全な世界に生きている僕たちは、人間のそんな特性を知っておかないといけない。

脳に刷り込まれたその思考は簡単には変えられないし、拭えない。

 

何か新しいことをはじめようとすると「失敗したときはどうするんだ」という声が必ず聞こえてくる。

組織も人も、長い間同じ状態が続くと良くも悪くも新しく取り組むことが億劫になり、失敗したときのリスクを理由に動かない、変えない、現状維持という選択をすることが多かなってしまうのではないか。

 

学校という現場で、改革しようとしてもこの「失敗したときにどうするんだ」という声で全てが停止してしまうことは珍しくない。

「今までそうだったから」とか「伝統」とかは物事を合理的に判断する際の理由に該当しないと思うのだけれども、「失敗したときにどうするんだ」というリスクが巨大に思えてしまい、新しい何かに取り組まなくなってしまう心理の力はものすごいものがある。

 

たまたま読んでいた記事で題名の言葉を見かけた。

「何かに取り組むときのリスクだけでなく、選択しないときのリスクも考えないといけない」

そう、でも現状維持であること自体がリスクなのかもしれないのだ。

周りが動き、変化していく社会の中で変わらないことは必ずしも良いことばかりではない。「あのとき、あぁしていれば…」と後悔することがないとは限らない。いや、大いにあり得る話だ。

そう考えると、動くときのデメリットが少し小さく見えるようになるかもしれない。

 

大体「失敗したらどうする」と言うけれど、失敗を失敗の経験だけで終わらせるのか、次への貴重な経験にするのかは本人次第だ。

何が成功で何が失敗かわからないということは後になってからでないとわからない。

 

責任を取りたくないというリスク(責任?)回避のその選択が、実はすごく大きなリスクをはらんでいるのかもしれないのだ。

 

僕はこのことを自分自身だけでなく、職場の大人の方々に声を大にして言いたい。

まぁ言っても届くのかはわからないけれども。

そして公立学校では難しいんだろうなぁ。