先日友人の結婚式にて久々に出会った先輩についての話。
他のメンツとも会うのが久々な先輩は、結婚式のお祝いムードもありなかなかにテンションが高かった。
というかはしゃいでいた。
ちょける、ふざける、からむ。
大学時代とあまりに変わらない先輩のその姿に懐かしさを覚えつつ、若干の気まずさのこもった生温かい目で僕を含めた皆は先輩を見ていた。
暴走気味の先輩を明らかに持て余していた。
大学生特有のあのノリ。
そしてややネタが古い。
まぁそれはいいけれど。
大好きだったK先輩はあまりに変わっていないのだ。
僕たち大学の同期メンバーは、それぞれ仕事につき、結婚し、子どもができとそれなりに社会的には変わってきた。
でもたまに会って飲む度に思うのは、「このメンバーの空気感は変わらない。大人になっても人は変わらないんだなぁ」という安心感だった。
それは違った。
知らず知らずのうちに僕たちは変わっていたのだ。
もちろん人間としての本質はそう変わっていないと思う。
みんなとの関係性もそんなに変わらない。
決定的に何かが変わったわけではない。
会えば馬鹿な話ばっかりするのは変わらない。
でも、いつの間にか僕たちはそれなりに大人になっていたのだ。
僕たちは、いつの間にか、いろんなこととの距離感や常識と言ってもいい責任感を持った上で行動するようになっている。
子どもの頃に思った大人には、子どもを持つ身なれどまだなっていないのかもしれない。
でも、ある意味では大人になっていたのかもしれない。
K先輩の言動に、そんなことを強く意識させられた結婚式だった。
大人になるのがいいことなのかどうかはわからないのだけれども。
どうやったら大人になれますか
牛乳とごはんをいっぱい食べたら大人になります。(モモ四さい)
(『神様はいますか?』田口ランディ)
大人になるのはそう簡単なことじゃないんだなぁ。
大人になりたいわけじゃないんだけれども。