先日Twitterで見かけた、コミュニケーションの取れないと言われている子が持っている丸い段ボールの盾を見て、「キャプテンアメリカ?」と聞くと、子どもとの会話がスタートしたという話から思ったこと。
この引き出しの多さとか子どもとの距離感とかってどうやったら身につくんだろう。
— メガネくん@盲学校からの発信 (@tattumiiii) 2019年11月18日
専門性とか地図をもって支援とかも大事ですが、遊びとゆとりと関係性がないと何を言っても届かないですもんね。自分に子どもができて、日々Eテレを見ることで学校の子どもたちとの距離感は確実に近くなっています。 https://t.co/KiEs0dtL3h
キャプテンアメリカは分かっただろうけど、ライダー系とかウルトラマン系だとダメだっただろうなぁー
僕の中では仮面ライダーはストロンガーで、ウルトラマンはセブンで止まっているので…
銀河英雄伝ワタルとかならわかるんだけれども…
教員として、教科や特別支援、進路、生活などなど知っておかないといけないことがたくさんあります。
それは専門性と呼ばれます。
もちろん専門性がないといけないし、そのために日々学ぶ必要があるのですが、そんな知識や指導法などだけではいけないと思うのです。
教員という仕事は、よくも悪くも狭い世界だし、自分から意識して行動しないと社会との関わりが薄くなってしまいがち。
支援のための知識や技能があっても、子どもとの関係性がないと、何を言っても伝わらない。
そして、「自分は正しいことをやっているのになぜ伝わらないんだ!」と子どもや保護者、同僚、そして自らに不満や怒りの感情を向けてしまうことになるかもしれない。
でも、心のゆとりがあればスルーできるかもしれない。
遊び心があれば、そのカチカチに固まった頭や思考をほぐして、もっと面白いことができるかもしれない。
そんなゆとりやあそびがあれば、子どももノッてくるかもしれない。
仕事以外の時間をいかにして過ごすのか。
教育関係の本を読んだり、研修に参加したりするのもいいけれど、ゆとりをもったり、遊びに出かけたりするのって大事。
それが回り回って子どものためになるかもしれない。
私事だけれども、子どもが出来てからNHKの教育チャンネル(いわゆるEテレ)をよく見るようになった。
そしてうちの学校の子どもたちも、よくEテレを観ている。
他の教員が叱ってピリピリした空気も、チャチャッチャチャ、チャチャッチャチャとピタゴラスイッチのテーマを口ずさめば和やかになる。
お父さんスイッチならぬ、〇〇くんスイッチをピッとすれば、座り込んでいた子も立ち上がる。
子どもの好きなものも教えてもらうし、その度に新たな知識が増えていく。今年担任した子がいなければ、韓国アイドルのセブンティーンも、深海魚のデメニギスも、のど自慢も、別虎の蒲鉾も、関心を持たないまま人生を終えていただろう。
そんな遊びの中で広がった知見(というほどのものではないかもしれないけれど)が、子どものちょっとしたことに気づくアンテナやとっかかりになったりするものだ。
別に子どもに寄り添う力 - メガネくんのブログで書いたように子どもに合わせるだけではなく、自分のやりたいこと、気になること、好きなことに邁進するのも大事。
それらが自分の世界を広げていくはずだし、広がった世界は新たなつながりを生む。
ゆとりやあそびって大事だぁーとか考えたら、
仕事サボって遊びに行きたいなぁー
海外旅行行きたいなぁー
映画見に行きたいなぁー
ゲームを3日くらい部屋に閉じこもってしたいなぁー
丸2日くらい寝たいなぁー
バイク乗りたいなぁー
とか心の叫びが聞こえてきました。
なんかできたらいいな。