学校という現場は昔ながらのやり方が今なお続くことの多いガラパゴス化した世界かもしれない。
そして学校で働く人の仕事量は公平ではない。
特定の人に仕事が集まる傾向にある。
かと言って、仕事量と給料は相関関係にはない。これが営業などの具体的に実績が数字で一目瞭然な業種なら違うのかもしれないが、基本的に子どもがどう変わったか(そしてそれが良かったかどうか)なんてことは、先になってからしかわからないし、評価する尺度が適正かどうかもわからない。
評定によりボーナス金額は変わるが、微々たるものだ。学校によっては全ての教員が一番高い評定を得ている場合もあるそうだ(その評価に意味があるのかどうかはともかくとして)。
まぁ要するに頑張る人やできる人に仕事が集まってくるということだ。
そして、一度人についた仕事は固定する傾向にある。
新しい業務や企画を進めるときに、パイオニアとなって取り組む人は、意欲のある人や能力のある人、人間関係の調整の上手な人が望ましい。
いやいや、本当にそれでいいのだろうか。
よくないだろう。
組織としての新陳代謝が悪くなり、考え方が固定化されてしまう。
仕事をする人が固定化されると、その人がいなくなったときどうすればいいのか。
であるなら、いろんな人がその仕事についてみるべきではないだろうか。
仕事に人が付くことで、周りのフォローが必要かもしれないけれど、新たに学び身となることがある。
立場が変われば、視点も意見も価値観も変わる。
今仕事ができている人も、大抵、最初はできなかったり、ミスを重ねていたはずだ。
子どものこととなると暖かく見守れるのに、大人のこととなるとすぐに目くじらを立てる教員が多いのはなぜだろうか。
そんなことを考えているとあるサイトを発見。
人に仕事が付く状態を招いている原因の一つが組織図。組織図の正しい作り方とそのポイントとは!? | 日本コンサルティング推進機構
事業を回すためには、必要となる機能があります。
集客という機能、販売という機能、企画という機能、製造という機能、経理という機能など。
事業の設計ができると、自ずと、必要となる「機能」が見えてきます。
そして、その「機能」を「部位」に落としていきます。それを部門といいます。それを図として表現したものが、「組織図」となります。「組織図」を観れば、どんな事業を行うのか、どんな事業に向かうのかが解るのです。(また同時に、どんな問題が起きるのかも予測できます。)
組織図を作成するときには、どんな事業を行うのか、それを主として明確に決める必要があります。そして、そのための機能と部門を書き出します。
販売の機能を持たせる営業部、製品をしっかり作る製造部、適切に材料を仕入れ在庫を管理するための購買課など。
機能から組織図を作成します。そして、その各部門に、必要な材料を宛がうことになります。
組織図を作成するときには、人の名前を先に入れることをしてはいけません。それこそが、「人に仕事が付く状態」を招くことになります。「仕事に人が付く」ために、機能で作成をします。
そして、その部門が機能するための仕組みを整備することに向かいます。
まずは、部門間で業務を流すための「横」の仕組みが必要になります。そして、判断機能のための仕組みが必要になります。
作業をしっかりこなす作業層、適切に判断する主任層、仕組みを改善する課長層、そして、その部門全体を統括する部長。この「縦」の分業も機能させる必要があります。
この縦の分業を機能させられないと、問題が起きます。
イレギュラーな対応ができない、判断できないので社長に都度電話で聞く。対処ばかりで、根本的な業務の改善がされない。目標の未達成が常習化します。
うーん…読んでいて考えさせられる。
横の分業も縦の分業も…ないなぁ。
学校という組織をまとめた図表はあるかもしれないけれど、組織図はないなぁ。
必要な材料も足りてないなぁ(新たに採用できないのでこれはちょっと難しいかも)。
読んでいて『ムーブ ユア バス』を思い出しました。
人材の硬直性とライダーをどうにもできない現状はどうすればいいのか…
何にせよ、組織図や仕事の内容があやふやなままでは整理整頓も改革もままならない。
まずはその辺をきっちりしないといけないなぁ。