仕事の話。
教員というのは特殊な仕事だ。
法律によって残業代は一律4%と定められている。
つまりどれだけの時間残業しても、残業代が稼げるわけではない。
僕が学生の頃は、土日の部活指導の手当は1日500円だったというから、その頃よりは改善されたのかもしれないが…(今はもうちょっと増えた)
部活指導などで勤務時間で給料を割り、時給を計算するとシャレにならないという話もよく聞く。
全盛期のビル・ゲイツの時給46億円とは比較してはいけないのだけれども…明るい気持ちにはならない。
そして公務員であるので、給与の額は勤務年数と役職(教諭、首席、教頭、校長など)によって定められている。
評価制度によってボーナスが増額されるなどの制度はあるが、基準となる給与額は何時間働こうが(あるいは働くまいが)、変わらない。
ここからは個人的な愚痴のようなものになるのだが…
在校年数が長くなると学年主任とか、いろんな係のチーフやらが集まってくることが多い。
断定的に書けないのは、転勤してきてからの年数が増えれば役職が増える人もいるが、増えない人もいるからだ。
それは年齢においても言える。
一般的に年齢が上がるほど、役職に就く人が多くなる。その分給料も増えていく。
ただ年齢が上がっても全く役職に就かない人もいる。
職場では「仕事の偏りをなくそう」と声を大にして叫んでいる人がいる。
前の職場では、仕事の割り振りに大変さの度合いをつけて(まるでスカウターみたい笑)、均等になるようにしたらどうかと本気で考えている人もいた。
残念ながら人は皆主観的な存在なので、自分の仕事に対して「これは大変だ」とかいうバイアスがかかってしまう。
そして全ての仕事を経験して公平にジャッジできる人はいない。
仕事量スカウターとかあればいいのに。
Aの仕事を取ったら月給●万円とかね。
まぁ公務員の特性上、そればできない。
なら給料の額に応じて仕事量を調整できるのか。
ベテランの方に大変な役職なども取ってもらう。一部ではそれもできている。
ただ役職には就かないベテランも一定数いる。
まぁベテランにもそれぞれなのだけれども(もしかしたら僕も陰でそう思われているかもしれないけれど笑)
「あなたたちはどちらのベテランになりますか?」 - メガネくんのブログ
まぁ年限に応じてというよりは、若手も中堅もベテランも含めて公平に分けようというのが現実の話だ。
どんなベテランであっても、若手と同じ量の仕事は分担してくださいね。
冷静になればそれもおかしいのだけれども。
ただ現実はさらに残酷だ。
特にクラス担任や授業担当を調整する年末年始はそれぞれのエゴが剥き出しになる。
役職を決めるときに皆が俯き誰も手をあげないまま時間だけが過ぎる耐久レースのような会議。
自分のやりたいこと、大変な身体や家庭などの事情、そしてお気持ちをガンガン主張するベテラン(誰にも事情はあるのだけれど)。
幾度となくそんな場を経験してきた。
そういうのを見ると暗鬱な気持ちになる。
かと言って自分がそうなりたいとは思わない。
僕の生き方の癖のようなものかもしれないが、「自分が少し損しているくらいで丁度いい」そう思ってしまう。
ただ明らかに不公平な人事があった。
それに加えて目に見えない、例えばICT関係や授業、行事、係りの仕事、子どものことなどで相談を受けることも多い。
体感では転勤1年目の倍くらいの仕事量になるのだろうか。
4月からに大きな不安を抱えている自分がいる。
給料が倍になればこんな不安も吹き飛ぶのだろうか。
まぁ仮に仕事が倍に増えたとしても、給料は倍にはならず据え置き価格なのだけれど。
そんなことを考えていたら過去の自分も同じような内容のブログを書いていたのを発見して笑ってしまう。
そう、休憩しながら、少しずつ、ぼちぼち進んでいくのだ。
どうせ自分にできる範囲のことしかできないのだから。